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045. ヤマタノオロチ
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「さすがに山深い所でござるな…」
ヤマタノオロチが生息していたとされる一帯は、いかにもそういうものが住んでいそうな鬱蒼と草木の茂った場所で、ロディはそのことにもたいそう感動していた。
今すぐにでも茂みの間から目をぎらつかせたヤマタノオロチが顔を出してくるような…そんな妄想がロディの胸を躍らせる。
その時だった!
ガサガサとロディのすぐ脇の茂みから何ものかが現れたのは…!
「な、なにものだ!!」
「……は?
お前こそ、なんだぁ、その格好は…」
ロディの目の前に姿を現したのは、残念ながらヤマタノオロチではなく1人の金髪の青年だった。
「なんだ、人間か…」
「当たり前だろ。
人間以外何がいるって言うんだよ…
おまえ、異国の者だな?」
(なぜだ?!拙者はこのように侍の姿をしているというのに、異国のものだとあっさり見破るとは…まさか、こやつ…)
ロディはまたもそんな見当はずれなことを考えていた。
「よくぞ見破った。いかにも拙者は異国から来た者だ。」
(なんだ、こいつ…?!
……関わらない方が良さそうだな…)
「そうか、じゃあな。」
「待て…!
おぬし、こんな所で何をしておる?」
「お、俺?
何だって良いだろ!」
(あやしい…実にあやしい…
なぜ、こんな所にこのような出で立ちの男が…)
青年は、足首まである毛皮のロングコートに、下はレザーのパンツをはいている。
(はっっ!?も、もしや…この男…!?)
「お、おぬし…名は何と申す?」
「俺の名前なんてお前に関係ないだろ!」
「なぜ隠す?!隠さねばならぬ理由でもあるのか?」
「理由だ?そんなもんあるかよ!
そこまで言うなら教えてやる!
俺の名前は上杉剣四郎だ。それで満足だろ?
じゃあな!」
(や、や、やっぱり…!!)
ロディは大きく目を見開き、その拳はわなわなと小刻みに震えていた。
「な、な、なんだってんだ?!」
(上杉…知ってるぞ!
有名な侍のファミリーネームでござる!
しかも、剣四郎…
間違いない!この方は侍でござる!)
「お、おいっ!おまえ大丈夫か?
ひどい汗だぞ?!」
(そうか!侍だということをまわりに悟られぬようにこのように面妖な出で立ちをなさっているのだな…)
「お、おいっ!何とか言えよ…」
「上杉殿、何も申されずとも良い。
拙者にはすべてわかり申した。」
「………は?」
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その時だった!
ガサガサとロディのすぐ脇の茂みから何ものかが現れたのは…!
「な、なにものだ!!」
「……は?
お前こそ、なんだぁ、その格好は…」
ロディの目の前に姿を現したのは、残念ながらヤマタノオロチではなく1人の金髪の青年だった。
「なんだ、人間か…」
「当たり前だろ。
人間以外何がいるって言うんだよ…
おまえ、異国の者だな?」
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ロディはまたもそんな見当はずれなことを考えていた。
「よくぞ見破った。いかにも拙者は異国から来た者だ。」
(なんだ、こいつ…?!
……関わらない方が良さそうだな…)
「そうか、じゃあな。」
「待て…!
おぬし、こんな所で何をしておる?」
「お、俺?
何だって良いだろ!」
(あやしい…実にあやしい…
なぜ、こんな所にこのような出で立ちの男が…)
青年は、足首まである毛皮のロングコートに、下はレザーのパンツをはいている。
(はっっ!?も、もしや…この男…!?)
「お、おぬし…名は何と申す?」
「俺の名前なんてお前に関係ないだろ!」
「なぜ隠す?!隠さねばならぬ理由でもあるのか?」
「理由だ?そんなもんあるかよ!
そこまで言うなら教えてやる!
俺の名前は上杉剣四郎だ。それで満足だろ?
じゃあな!」
(や、や、やっぱり…!!)
ロディは大きく目を見開き、その拳はわなわなと小刻みに震えていた。
「な、な、なんだってんだ?!」
(上杉…知ってるぞ!
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「お、おいっ!おまえ大丈夫か?
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「お、おいっ!何とか言えよ…」
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「………は?」
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