201 / 697
031. 勝つために手段は選ばない
5
しおりを挟む
「えっ!ばあちゃんはヨンヨンと仲良しなんだよ!」
「おらとばあちゃんはずっと前からずっと仲良し
ヨンヨンが来る前からずっと仲良し」
「違うよ!
ヨンヨンはばあちゃんと一緒に住んでるんだから、ヨンヨンの方が仲良しなんだよ!」
「違う!おらの方が仲良し!!」
ヨンヨンとわらしちゃんの言い争いは続き、ますます熱くなっていく。
どちらも引きそうにない。
「じゃあ、ばあちゃんに聞いてみよう!
ねぇ、ばあちゃん!ばあちゃんはヨンヨンとわらしちゃんとどっちが仲良し?」
「どっちも仲良しじゃよ。」
「そんなのだめ!どっちかに決めて!」
「そう言われてもなぁ…」
「……ばぁちゃん…ボク…ボク…」
ヨンヨンは、大きな瞳に溢れそうな涙をいっぱい貯めて、ばあちゃんをじっと見つめた…
透明な宝石のような涙で、ヨンヨンの瞳がゆらゆらと揺らいで見える…
「う~ん…では、今日は…ヨンヨンにしとくかな…」
わらしちゃんの方を上目遣いで見ながら、ばあちゃんは小さな声でつぶやいた。
「やった~~!!」
ヨンヨンはバンザイをしながら、はしゃぎまわり、わらしちゃんはぷいとそっぽを向いた。
その後、ばあちゃんはヨンヨンのいない所でわらしちゃんのご機嫌を取るのに大変だった。
(えへへ…やっぱり、困った時はコレだなぁ…)
コレとは…ヨンヨンの必殺技「嘘泣き」のこと!
この技のおかげで、今までもいろんな窮地を救われて来たのだ。
(ばあちゃんと1番仲良しなのはヨンヨンだもんね!)
わらしちゃんに勝ったことで大満足のヨンヨンは透き通った羽を羽ばたかせ、軽やかなダンスを踊るのだった。
「おらとばあちゃんはずっと前からずっと仲良し
ヨンヨンが来る前からずっと仲良し」
「違うよ!
ヨンヨンはばあちゃんと一緒に住んでるんだから、ヨンヨンの方が仲良しなんだよ!」
「違う!おらの方が仲良し!!」
ヨンヨンとわらしちゃんの言い争いは続き、ますます熱くなっていく。
どちらも引きそうにない。
「じゃあ、ばあちゃんに聞いてみよう!
ねぇ、ばあちゃん!ばあちゃんはヨンヨンとわらしちゃんとどっちが仲良し?」
「どっちも仲良しじゃよ。」
「そんなのだめ!どっちかに決めて!」
「そう言われてもなぁ…」
「……ばぁちゃん…ボク…ボク…」
ヨンヨンは、大きな瞳に溢れそうな涙をいっぱい貯めて、ばあちゃんをじっと見つめた…
透明な宝石のような涙で、ヨンヨンの瞳がゆらゆらと揺らいで見える…
「う~ん…では、今日は…ヨンヨンにしとくかな…」
わらしちゃんの方を上目遣いで見ながら、ばあちゃんは小さな声でつぶやいた。
「やった~~!!」
ヨンヨンはバンザイをしながら、はしゃぎまわり、わらしちゃんはぷいとそっぽを向いた。
その後、ばあちゃんはヨンヨンのいない所でわらしちゃんのご機嫌を取るのに大変だった。
(えへへ…やっぱり、困った時はコレだなぁ…)
コレとは…ヨンヨンの必殺技「嘘泣き」のこと!
この技のおかげで、今までもいろんな窮地を救われて来たのだ。
(ばあちゃんと1番仲良しなのはヨンヨンだもんね!)
わらしちゃんに勝ったことで大満足のヨンヨンは透き通った羽を羽ばたかせ、軽やかなダンスを踊るのだった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
左遷されたオッサン、移動販売車と異世界転生でスローライフ!?~貧乏孤児院の救世主!
武蔵野純平
ファンタジー
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
致死量の愛と泡沫に+
藤香いつき
キャラ文芸
近未来の終末世界。
世間から隔離された森の城館で、ひっそりと暮らす8人の青年たち。
記憶のない“あなた”は彼らに拾われ、共に暮らしていたが——外の世界に攫われたり、囚われたりしながらも、再び城で平穏な日々を取り戻したところ。
泡沫(うたかた)の物語を終えたあとの、日常のお話を中心に。
※致死量シリーズ
【致死量の愛と泡沫に】その後のエピソード。
表紙はJohn William Waterhous【The Siren】より。

魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる