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ルカ(聖夜月ルカ)

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024. あなたに会いたい

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「親戚?……わかりました!
あなたは神様ではなく天使様なのですね!
神様があなたをお使いになられたのですね?」

「ヨンヨンは…」

「わかってます!
あなたのお姿は私にしか見えないから、他の者に言ってはいけないのですね?
私をあの人に会わせて下さるために、来て下さったのですね!
そして、さっきのきび団子はその証のための儀式なのですね!
あなた様が私を導いて下さるという約束の契りだったのですね。
天使様、神様、感謝いたします!
本当にありがとうございます~!!」

「…………ちょっと待ってて」



ヨンヨンはひらひらと木の上の方まで飛び、木の精にそっと話しかけた。

「あのね…あの子がね…」

「わかっておる…だから言っただろう?
おっちょこちょいだって…」

「おっちょこちょいって何?」

「ああいう人間のことだ…でも、まぁ良い。
『あの子』の思うように思わせておいてやりなさい。」

「それで良いの?」

「あぁ、かまわん。
だが、『あの子』はもうおまえの仲間なのだろう?
だから、おまえもあの子のために一生懸命に頑張ってやらねばならんぞ。」

「うん、わかった!
でも、何を頑張れば良いのかな?」

「それは、これからわかっていくさ。」

「そうなの?じゃ、ヨンヨン『あの子』のために一生懸命頑張ってくるね!」

「あぁ、行って来なさい。気を付けてな。」



ヨンヨンはひらひらと『あの子』の目の前に降り立った。

「『あの子』のために一生懸命頑張って来なさいって。」

「おぉ…神様がそう言われたのですね。
木の神様、本当にありがとうございます!!」

『あの子』は木に向かって何度も頭を下げていた。

「では、天使様!まいりましょう!
あの人を探しに!
あ、申し遅れました。
私は、誠司という者です。」

「あの子じゃなくてセージ…?」

(あ…はっぱの名前だ…だから、森が好きなんだな!)

「はい、誠司でございます。
では、天使様、よろしければ私の肩でも頭でもお好きな所にお座り下さい。」

「良いの?」

ヨンヨンはセージの肩にちょこんと座る。

「これから家に寄ってすぐ旅支度をしますから、待ってて下さいね!」
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