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011. 称号
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(はぁ~~…)
今まで、名誉というものには関心がなかったはずなのに、『発明王』の称号を見ると、リゲルは何とも言えない満足感を感じた。
この国でただひとりの『発明王』
それが嬉しくないはずがない。
『発明王』の称号は、今までコツコツと頑張って来たことが認められた証…
リゲルの中に、今まで感じたことのなかったような、大きなやる気が生まれた。
(これからはもっとすごい発明をするぞ!)
それから数日、部屋にこもりっきりだったリゲルは、ある時、町の広場に現れた。
「みんな、聞いてくれ!
僕は、大きな時空移動装置を作る!
絶対に、作ってみせるぞ!」
大きな声で叫ぶリゲルを、町の人達は不思議そうに見るばかりだった。
そもそも、時空移動装置がどういうものなのか、町の人々にはわからないのだから。
自分の意思を発表し、満足したリゲルは、また家に閉じこもり、発明に没頭した。
三日が経ち、一週間が経ち…
一か月が経ち、一年が経ち…
気が付けば、あっという間に十年の歳月が流れていた。
時空移動装置のことも、『発明王』の称号を持つリゲルのことも、誰もがそんなことには気にも留めなくなっていた。
今まで、名誉というものには関心がなかったはずなのに、『発明王』の称号を見ると、リゲルは何とも言えない満足感を感じた。
この国でただひとりの『発明王』
それが嬉しくないはずがない。
『発明王』の称号は、今までコツコツと頑張って来たことが認められた証…
リゲルの中に、今まで感じたことのなかったような、大きなやる気が生まれた。
(これからはもっとすごい発明をするぞ!)
それから数日、部屋にこもりっきりだったリゲルは、ある時、町の広場に現れた。
「みんな、聞いてくれ!
僕は、大きな時空移動装置を作る!
絶対に、作ってみせるぞ!」
大きな声で叫ぶリゲルを、町の人達は不思議そうに見るばかりだった。
そもそも、時空移動装置がどういうものなのか、町の人々にはわからないのだから。
自分の意思を発表し、満足したリゲルは、また家に閉じこもり、発明に没頭した。
三日が経ち、一週間が経ち…
一か月が経ち、一年が経ち…
気が付けば、あっという間に十年の歳月が流れていた。
時空移動装置のことも、『発明王』の称号を持つリゲルのことも、誰もがそんなことには気にも留めなくなっていた。
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