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007. 森の木霊
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「も…もう、いいかげんにしてよ!」
先程から、もう何度目の戦闘になるだろう?
ナギは、森の中を走っては妖獣に遭遇し、その度に傷付きあやうく殺られそうになりながら、寸での所でなんとかそれを切り抜けた。
もう駄目だ…
何度もそう思いながら、ギリギリの所で相手を倒す。
妖獣に傷付けられる時の痛みは激しいものだったが、しばらくするとその痛みが癒えるだけではなく傷そのものが塞がっていく…
そのおかげでナギは何度も戦う事が出来た。
(あたしの身体、どうなってるんだろう…?)
不思議に思いながらも、ナギは森の中を逃げ続ける…
しかし、その深い森の中に安全な場所はなかなかみつからない。
走って…戦って…傷付いて…また、走って…
いつ終わるともわからないその繰り返しに、ナギはついにキレた。
「好きにするが良いわ!
もう、知らない!」
ナギは、わざと乱暴に足を踏み鳴らしながら、一本の大きな木の前に歩いて行った。
そして、その太い枝に手を掛け、登り始める。
さして高くないあたりに、もたれかかるのに良さそうな場所をみつけたナギは、その場所に背を丸めてもたれかかる。
先程から何度も戦っている相手は妖獣だ。
木の上にいるからといって、地上にいるのとほとんど何も変わらない。
そんなことはナギにもわかってはいたが、それでも、さすがに地上で眠るのは気がひけたのだ。
(本当に知らないんだから!)
誰かへのあてつけのように、ナギは心の中でそう呟くと、木の葉のベッドに身を委ねた。
心地良い風と、植物のにおいに包まれ…ナギは瞬く間に夢の世界へ誘われていた…
先程から、もう何度目の戦闘になるだろう?
ナギは、森の中を走っては妖獣に遭遇し、その度に傷付きあやうく殺られそうになりながら、寸での所でなんとかそれを切り抜けた。
もう駄目だ…
何度もそう思いながら、ギリギリの所で相手を倒す。
妖獣に傷付けられる時の痛みは激しいものだったが、しばらくするとその痛みが癒えるだけではなく傷そのものが塞がっていく…
そのおかげでナギは何度も戦う事が出来た。
(あたしの身体、どうなってるんだろう…?)
不思議に思いながらも、ナギは森の中を逃げ続ける…
しかし、その深い森の中に安全な場所はなかなかみつからない。
走って…戦って…傷付いて…また、走って…
いつ終わるともわからないその繰り返しに、ナギはついにキレた。
「好きにするが良いわ!
もう、知らない!」
ナギは、わざと乱暴に足を踏み鳴らしながら、一本の大きな木の前に歩いて行った。
そして、その太い枝に手を掛け、登り始める。
さして高くないあたりに、もたれかかるのに良さそうな場所をみつけたナギは、その場所に背を丸めてもたれかかる。
先程から何度も戦っている相手は妖獣だ。
木の上にいるからといって、地上にいるのとほとんど何も変わらない。
そんなことはナギにもわかってはいたが、それでも、さすがに地上で眠るのは気がひけたのだ。
(本当に知らないんだから!)
誰かへのあてつけのように、ナギは心の中でそう呟くと、木の葉のベッドに身を委ねた。
心地良い風と、植物のにおいに包まれ…ナギは瞬く間に夢の世界へ誘われていた…
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