19 / 24
夢
19
しおりを挟む
「あれっ?これってもしかしたら、ライラなのか?」
絵を見たジュリアンがそう言って振り返ると、ライラはアルドーの胸に顔を埋めて泣いていた。
『おまえは本当に無粋な男だな…』
「うっせー!」
二人が、同時にジュリアンの顔をみつめる。
「あ、あぁ、すまない。
今、ここにいたハエに言ったんだ。」
「ジュリアンさん、いかがですか、アルドーのこの絵は?」
「あぁ、すごく良いと思うぜ!
なんていうのかなぁ…
見てて温かい気持ちになれる感じだな。」
「本当ですか?
そんな風に言ってもらえるなんて嬉しいですよ。
これは、僕達の未来を描いた絵なんです。
近い未来のね…」
「アルドー…!じゃあ…」
「あぁ、ライラ、結婚しよう!
この絵が入賞してもしなくても…
僕が画家になれてもなれなくても、僕と結婚して欲しい!
でも…まだ、指輪も贈れない僕にそんなことを言う資格はないかな?」
「アルドー!!嬉しいわ!
私、なにもいらない!
あなたのその気持ちだけで十分なのよ!
愛してるわ、アルドー!!」
再び、アルドーの胸に飛び込んだライラを、アルドーは強く抱きしめた。
「良かったな、ライラ…
幸せになれよ!」
「ありがとう、ジュリアンさん!」
「さてと、邪魔者はそろそろ消えるとするか…
あとは二人でゆっくり…」
「そんな…!ぜひ、ここで昼食を食べて行って下さい!
それと、ジュリアンさんにお聞きしたいことがあるんです。」
「俺に聞きたいこと?なんだ?」
「実は……」
絵を見たジュリアンがそう言って振り返ると、ライラはアルドーの胸に顔を埋めて泣いていた。
『おまえは本当に無粋な男だな…』
「うっせー!」
二人が、同時にジュリアンの顔をみつめる。
「あ、あぁ、すまない。
今、ここにいたハエに言ったんだ。」
「ジュリアンさん、いかがですか、アルドーのこの絵は?」
「あぁ、すごく良いと思うぜ!
なんていうのかなぁ…
見てて温かい気持ちになれる感じだな。」
「本当ですか?
そんな風に言ってもらえるなんて嬉しいですよ。
これは、僕達の未来を描いた絵なんです。
近い未来のね…」
「アルドー…!じゃあ…」
「あぁ、ライラ、結婚しよう!
この絵が入賞してもしなくても…
僕が画家になれてもなれなくても、僕と結婚して欲しい!
でも…まだ、指輪も贈れない僕にそんなことを言う資格はないかな?」
「アルドー!!嬉しいわ!
私、なにもいらない!
あなたのその気持ちだけで十分なのよ!
愛してるわ、アルドー!!」
再び、アルドーの胸に飛び込んだライラを、アルドーは強く抱きしめた。
「良かったな、ライラ…
幸せになれよ!」
「ありがとう、ジュリアンさん!」
「さてと、邪魔者はそろそろ消えるとするか…
あとは二人でゆっくり…」
「そんな…!ぜひ、ここで昼食を食べて行って下さい!
それと、ジュリアンさんにお聞きしたいことがあるんです。」
「俺に聞きたいこと?なんだ?」
「実は……」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

天使からの贈り物・決意
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
単細胞の石好き男・ジュリアンと、石の精霊・エレスの不思議な旅物語・第5弾!
旅の途中でジュリアンが知り合ったのは、ラリーとスージーという仲の良い兄妹だった。
もうじき結婚することが決まっていたスージーの身に、とんでもないことが起きて…

天使からの贈り物・衝動
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
ある時、ジュリアンが掘り出したのは、とても見事なエレスチャルだった。
しかも、そのエレスチャルには石の精霊が棲んでいて……
シリーズ第1弾です。
天使の探しもの
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
創造主との賭けにより、身体を二つに分けられ、一切の能力をも奪われて地上に落とされた天使・ブルーとノワールは、遠く離れた場所にいた。
しかし、天界に戻るためには、二人が出会わなければならない。
二人は数々の苦難を乗り越え、そして……
※表紙画は詩乃様に描いていただきました。

天使からの贈り物・恋
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
石好き男・ジュリアンと、石の精霊・エレスのちょっと不思議な旅物語。第6弾です。
恋には縁遠かったジュリアンが、ついに運命の出会いを果たした。
しかし、その出会いは……


愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。


魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる