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side フェルナン

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「フェルナン…そなたのおかげで、私の腕前もかなり上がったような気がする。
 本当にどうもありがとう。」

 「いえ、すべてはルーサー様の努力の賜物ですよ。」

 「謙遜をするな。
そなたの教え方がうまいから、私も理解しやすかったのだ。
 今年のシェザーの大会では、もしかしたら私が優勝するかもしれぬぞ。」

ルーサーは、そう言うと、機嫌の良さそうな顔で微笑んだ。



 「おぉ、そうだ、フェルナン…今宵はここで夕食を食べていけ。
 陛下や、王妃様にもそなたのことを紹介したいのだ。」



ルーサーの希望により、私は夕食を御馳走してもらうことになった。
 国王や王妃様と同席するなんて、考えただけでも緊張してしまう。
だが、こんな機会は滅多にあるわけじゃない。
 私は、その申し出を素直に受けることにした。
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