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side 香織
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私がありのままをメールすると、その日以来返信がなくなる人もいるにはいたけど、たいていはそれを謙遜だと受け取られた。
そして、その次に来るのが会ってみたいというメール。
それには困惑だけしかなかった。
だって、相手のこともまだよくわからないんだから、私には会いたいと思うほどの気持ちはなくて、それに、会えば嫌われるというのもわかってたから。
返事に困った私は、そのまま返信をやめてしまい、一週間もした頃には大勢いたメル友はほんの数人になってしまってた。
その数人もこれといって魅力的な人たちではなく、『今、仕事が終わった』だの、『今から晩御飯を食べる』だの、暇つぶしにもならないつまらないメールをくれる人達だった。
メールから恋人だなんて、よほど運の良い人だけのことかもしれない……そんな風に思い始めたある日、ふらっと一通のメールが届いた。
登録してからしばらくすると、埋もれてしまうのか、メールはぴたっと来なくなってたから、そのメールはやけに新鮮に感じられた。
『初めまして。
趣味が読書というところに惹かれて、メールしました。
僕も本が大好きなんです。』
真面目そうな文面。
智樹というその人のメールには、自己紹介も誰よりもしっかりと書かれていた。
私より三つ年下で、星座や血液型、好きな食べ物やテレビ番組のことなどが、ユーモアを交えて書いてあって、とても楽しい印象を受けた。
似てる芸能人は、イケメン俳優の松川瞬と書いてあり、その後に(半分妄想)と、書いてあった。
密かに松川瞬のファンだった私は、思わず失笑しながらも、どこか嬉しいような気もした。
(だけど、いくら気に入っても、会うことになったら……)
そう思うと、自分の気持ちを押さえるしかなかった。
『楽しいメール、どうもありがとうございます。
良かったら、また気が向いた時にメール下さいね。』
こんな短いメールを送ったら、きっと向こうも興ざめしてメールはすぐに途絶える……
そう思ってたけど、返って来たメールは一通目よりも長いものだった。
私が返信したことに、こっちが恐縮してしまう程喜んでくれて……
それからは、一通ごとに私の心もほぐれていって、もう先のことはあれこれ考えずに好きなようにメールをしようと思うようになった。
そして、その次に来るのが会ってみたいというメール。
それには困惑だけしかなかった。
だって、相手のこともまだよくわからないんだから、私には会いたいと思うほどの気持ちはなくて、それに、会えば嫌われるというのもわかってたから。
返事に困った私は、そのまま返信をやめてしまい、一週間もした頃には大勢いたメル友はほんの数人になってしまってた。
その数人もこれといって魅力的な人たちではなく、『今、仕事が終わった』だの、『今から晩御飯を食べる』だの、暇つぶしにもならないつまらないメールをくれる人達だった。
メールから恋人だなんて、よほど運の良い人だけのことかもしれない……そんな風に思い始めたある日、ふらっと一通のメールが届いた。
登録してからしばらくすると、埋もれてしまうのか、メールはぴたっと来なくなってたから、そのメールはやけに新鮮に感じられた。
『初めまして。
趣味が読書というところに惹かれて、メールしました。
僕も本が大好きなんです。』
真面目そうな文面。
智樹というその人のメールには、自己紹介も誰よりもしっかりと書かれていた。
私より三つ年下で、星座や血液型、好きな食べ物やテレビ番組のことなどが、ユーモアを交えて書いてあって、とても楽しい印象を受けた。
似てる芸能人は、イケメン俳優の松川瞬と書いてあり、その後に(半分妄想)と、書いてあった。
密かに松川瞬のファンだった私は、思わず失笑しながらも、どこか嬉しいような気もした。
(だけど、いくら気に入っても、会うことになったら……)
そう思うと、自分の気持ちを押さえるしかなかった。
『楽しいメール、どうもありがとうございます。
良かったら、また気が向いた時にメール下さいね。』
こんな短いメールを送ったら、きっと向こうも興ざめしてメールはすぐに途絶える……
そう思ってたけど、返って来たメールは一通目よりも長いものだった。
私が返信したことに、こっちが恐縮してしまう程喜んでくれて……
それからは、一通ごとに私の心もほぐれていって、もう先のことはあれこれ考えずに好きなようにメールをしようと思うようになった。
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