39 / 41
100%ジュース(みずがめ座)
4
しおりを挟む
*
「公平、早く!
始まっちゃうよ!」
「遅れてごめんね!」
僕は、映画館の前で待つナルミ…園田ナルミに手を振った。
あの話を聞いてから、僕は、園田のことが余計に気になるようになっていった。
彼女の怪力を怖いと思う反面、憧れのようにも思えた。
なんせ、僕は子供の頃から何に置いても人並みで…特に自慢出来るようなものが何ひとつなかったからかもしれない。
クリスマスも近付いたある日、僕は勇気を振り絞って彼女に告白した。
彼女は、僕が知らないと思ってか、自分の強さのことを話してくれた。
その潔さに僕はますますひかれ、そのことはすでに知っていたことも、どこか怖いと思ってる気持ちも、でもかっこいいと思ってる気持ちも、その全てを洗いざらいぶちまけた。
彼女は僕の率直さに好感を持ってくれ、そのうち僕達はなんとなくつきあうようになった。
もちろん、100%ジュースも作ってくれた。
果物が彼女の手の平の中でジュースにされていく様は圧巻だ!
僕にはオレンジでさえあんなには絞れない。
手を繋ぐ時、時々痛い想いをすることはあるけれど、そんなことはたいしたことじゃない。
ナルミと一緒にいる時間はそれほど楽しい時間なのだから…
「公平、早く!
始まっちゃうよ!」
「遅れてごめんね!」
僕は、映画館の前で待つナルミ…園田ナルミに手を振った。
あの話を聞いてから、僕は、園田のことが余計に気になるようになっていった。
彼女の怪力を怖いと思う反面、憧れのようにも思えた。
なんせ、僕は子供の頃から何に置いても人並みで…特に自慢出来るようなものが何ひとつなかったからかもしれない。
クリスマスも近付いたある日、僕は勇気を振り絞って彼女に告白した。
彼女は、僕が知らないと思ってか、自分の強さのことを話してくれた。
その潔さに僕はますますひかれ、そのことはすでに知っていたことも、どこか怖いと思ってる気持ちも、でもかっこいいと思ってる気持ちも、その全てを洗いざらいぶちまけた。
彼女は僕の率直さに好感を持ってくれ、そのうち僕達はなんとなくつきあうようになった。
もちろん、100%ジュースも作ってくれた。
果物が彼女の手の平の中でジュースにされていく様は圧巻だ!
僕にはオレンジでさえあんなには絞れない。
手を繋ぐ時、時々痛い想いをすることはあるけれど、そんなことはたいしたことじゃない。
ナルミと一緒にいる時間はそれほど楽しい時間なのだから…
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる