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携帯用ゲーム機(しし座)

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「おはよう!リュウ。
今日は良い天気だな。」

洗面所から出て来た剣がすっきりとした顔でリュウに声をかけた。



「剣さん、おはようございます。」



(あれ?…今日の剣さん、やけに元気じゃないか?)



料理の皿を並べながら、リュウはちらちらと剣の様子をうかがった。
剣は新聞に目を通しながら、食事の準備が整うのを待っている。

食事中も、剣の顔には笑顔がこぼれ、どことなく楽しそうだった。



(もしかして、女とうまくいったのか?
俺が出て行った後、電話で良い返事をもらえたとか?)



「あ…あの、剣さん…」

「なんだ?」

「えっと…あの…」

女性とのことを聞きたい気持ちは大きかったが、万一、機嫌が良く思えたのが間違いで、女性とのことはそのままだとしたら…そう考えると、リュウは口篭もった。



「なんだよ…おかしな奴だな。
あ……おまえ……あ……
いや…良い。」



(なんだろう?
剣さんは今、俺に何を言いかけたんだろう?
なんで言うのをやめたんだろう?)



リュウがもやもやした気持ちを抱えているうちにも時間は過ぎ、いつしか出勤時間となった。
リュウはいつものように、剣を乗せた車を転がし、店へ向かった。 
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