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携帯用ゲーム機(しし座)
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「マ、マ、マジかよ!」
ファミレスの片隅にいる浮いた男達の集団から、押し殺した驚きの声が漏れた。
「あぁ…最近の剣さんの様子を見てて、もしやとは思ってたんだけど、さっき、俺は確信した。
剣さんは俺がもういないと思ったのか、部屋の中で呟いたんだ。
『どうして、俺の気持ちをわかってくれないんだ…』って、そりゃあもう切ない声でさ…
きっと、電話で女を口説いてる途中だったか……まさか独り言?」
「おい、そんな独り言を言うとしたら、相当重症だぜ。」
「でも、あの剣さんに口説かれて落ちない女なんていると思うか?」
「いるとしたら、店に来てるような女じゃないよな…
そうだな…たとえば、超純情などっかのお嬢様とか…」
「お嬢様か…
そういやぁ、剣さんの好みってよくわからないよなぁ…
つきあう女の数が多過ぎるもんな。」
「それにしても、あの剣さんをあそこまで骨抜きにするなんて、一体、どんな相手なんだろう?」
男達は剣の好きな女について、口々に話し合った。
「なぁ、みんな…
俺達、いつも剣さんには世話になるばっかりでたいしたお返しも出来てないじゃないか。
俺達になにが出来るかわからないが…剣さんの本気の恋に協力しないか?」
「良いな!どんな女かわからないけど、俺達が恋のキューピッド役をやってやろうじゃないか!」
「よ~し!決まりだ!
明日、早速、剣さんに俺達の気持ちを伝えよう!
じゃ、乾杯だ!」
男達は気合いのこもった掛け声と共に、グラスを高く掲げた。
「マ、マ、マジかよ!」
ファミレスの片隅にいる浮いた男達の集団から、押し殺した驚きの声が漏れた。
「あぁ…最近の剣さんの様子を見てて、もしやとは思ってたんだけど、さっき、俺は確信した。
剣さんは俺がもういないと思ったのか、部屋の中で呟いたんだ。
『どうして、俺の気持ちをわかってくれないんだ…』って、そりゃあもう切ない声でさ…
きっと、電話で女を口説いてる途中だったか……まさか独り言?」
「おい、そんな独り言を言うとしたら、相当重症だぜ。」
「でも、あの剣さんに口説かれて落ちない女なんていると思うか?」
「いるとしたら、店に来てるような女じゃないよな…
そうだな…たとえば、超純情などっかのお嬢様とか…」
「お嬢様か…
そういやぁ、剣さんの好みってよくわからないよなぁ…
つきあう女の数が多過ぎるもんな。」
「それにしても、あの剣さんをあそこまで骨抜きにするなんて、一体、どんな相手なんだろう?」
男達は剣の好きな女について、口々に話し合った。
「なぁ、みんな…
俺達、いつも剣さんには世話になるばっかりでたいしたお返しも出来てないじゃないか。
俺達になにが出来るかわからないが…剣さんの本気の恋に協力しないか?」
「良いな!どんな女かわからないけど、俺達が恋のキューピッド役をやってやろうじゃないか!」
「よ~し!決まりだ!
明日、早速、剣さんに俺達の気持ちを伝えよう!
じゃ、乾杯だ!」
男達は気合いのこもった掛け声と共に、グラスを高く掲げた。
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