あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!

ルカ(聖夜月ルカ)

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えーー…
そんなこと言われても…
本当に良いのかな。
お父さんの会社が大打撃を受けたりしたら…私、責任取れないけど。



「何度も言うけど…
君は何も心配することないんだからね。
さ、お風呂でも入っておいでよ。」



え…こんな時にお風呂?
でも、時間も時間だし…
今、ここで考えてても良い案がすぐに浮かぶとは思えないし。



「じゃあ、そうさせていただきますね。」

ここは素直に言うことを聞くことにした。







(いたた……)



肩のあたりが赤くなってて、お湯を浴びたら痛みを感じた。
でも、まぁ、そんなに重症じゃないだけマシだな。
これがもっと熱いもので、顔にでも当たってたら…
そんなことを考えたら、ぞっとした。



考えすぎかなとも思うけど、でも、あの時の二階堂さんは私を殺しそうなきつい目をしてたもの。
樹生さんには言わなかったけど、すごく失礼なことだって言われたし。



やっぱり怖い。
これから先も、二階堂さんがどんなことをしてくるかわからないし。



私って、意気地無しだな。
でも、こんなこと初めてだし、二階堂さんの迫力は本当にすごかったもの。
思い出しただけで体が震えて来るよ。



(セレブの人って、気の強い人が多いのかな。怖いな…)
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