あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!

ルカ(聖夜月ルカ)

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「あ…実は、明日からちょっと出張があってね。
多分、一週間程帰って来られないから。
申し訳ないんだけど、君も自由に過ごしてて。
寂しかったら、ご実家に帰るのも良いと思うよ。」

「そ、そうなんですか。
わかりました。」



私はそこでもものわかりの良い振りをした。
本音を言えば、どこに行くのかは気になった。
訊いてどうなるわけではないけれど、夫がどこに出張するかくらいは知りたくなってもおかしくはないよね?
でも、なぜだか訊けなかった。



まぁ、なにかあったらLINEでも電話でも連絡が取れるし、『何か』なんて滅多にはないよね。
うん、心配することはない。



一週間っていったら、微妙だな。
ひとりでいるのは確かに退屈だけど…
実家に帰った方が良いのかな。
あ…そうだ。新婚旅行のお土産もあるし、週末には帰ろうかな?
週末は、家政婦さんもお休みかもしれないから。
うん、そうしよう!



一応聞いてみたら、川北さんはやっぱり土日がお休みらしかった。
だったら、週末に帰るのが良さそうだ。
後の日は…またその時になって考えたら良いかな?
こっちにいた方が、出勤するには近いからやっぱり戻って来ようかな?
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