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「確かにそうだね。
じゃあ、今から婚約しよう。」
「え!?」
「指輪は明日、買って来るよ。
あ、それとも一緒に行く?
うん、その方が良いね。指輪のサイズもわからないからね。」
は?
この人、何を言ってるんだろう?
意味わからないんですけど…
「君、確か、5月生まれだったよね?
じゃあ、誕生石はエメラルドだね?
まぁ、誕生石にこだわることもないから、他の石でも全然かまわないんだけど。」
「しゃ、社長!ふざけないで下さい!」
「僕はふざけてなんかいない。
100%本気だよ。
そうじゃなきゃ、みんなの前で言うわけないじゃない。」
「お、お、おかしいじゃないですか!
私達、付き合ってもいないし、私たちの間には恋愛感情もなにもないのに。」
「君は意外なことを言うんだね。
でも、そんなことが気になるのなら、今日から付き合おう。
付き合ってたら、そのうち恋愛感情も生まれるんじゃないかな?」
私はびっくりしたのと呆れたのとで、何も言えなくなっていた。
とりあえず、落ち着こう。
深く息を吸って、今までのやりとりをようく考えてみた。
うん、やっぱりおかしなことを言ってるのは東條さんだよ。
惑わされちゃいけない!
じゃあ、今から婚約しよう。」
「え!?」
「指輪は明日、買って来るよ。
あ、それとも一緒に行く?
うん、その方が良いね。指輪のサイズもわからないからね。」
は?
この人、何を言ってるんだろう?
意味わからないんですけど…
「君、確か、5月生まれだったよね?
じゃあ、誕生石はエメラルドだね?
まぁ、誕生石にこだわることもないから、他の石でも全然かまわないんだけど。」
「しゃ、社長!ふざけないで下さい!」
「僕はふざけてなんかいない。
100%本気だよ。
そうじゃなきゃ、みんなの前で言うわけないじゃない。」
「お、お、おかしいじゃないですか!
私達、付き合ってもいないし、私たちの間には恋愛感情もなにもないのに。」
「君は意外なことを言うんだね。
でも、そんなことが気になるのなら、今日から付き合おう。
付き合ってたら、そのうち恋愛感情も生まれるんじゃないかな?」
私はびっくりしたのと呆れたのとで、何も言えなくなっていた。
とりあえず、落ち着こう。
深く息を吸って、今までのやりとりをようく考えてみた。
うん、やっぱりおかしなことを言ってるのは東條さんだよ。
惑わされちゃいけない!
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