美しき微笑みのあの人に恋をした。

２６

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それから、しばらくすると、主人公と男性との出会いがあった。
主人公が、仕事からの帰り道、目眩を起こし、ふらついたところを助けてくれた青年がいたんだ。



（なるほど、この人との恋愛が始まるんだね。
やっと、恋愛小説っぽくなって来たね。）



その人は主人公をおぶって、近くの病院まで連れて行ってくれて、さらに、点滴を受ける間も待っててくれた。
点滴が済んで、体調がマシになった主人公が処置室を出て来たら、待合室で彼がまだ待っててくれて、主人公は恐縮するんだけど、主人公がマシになってるのを見たら、その人は去って行って…



良い人だなぁ。
でも、せめて、名前でも言ってくれたら良いのに。
じれじれするなぁ。
私は、そんな想いを素直にコメントした。



その後、主人公はその人のことが気になっていて…
お礼さえまともに言えなかった事を後悔しながらも、相変わらず、苦しい日々を過ごしてて…
そんなある日、主人公はスーパーで彼に再会する。



来たよ、来たよ。
ここから、本格的な恋愛モードに突入だよね。



そう思ったのに、主人公はお礼を言っただけで離れてしまう。