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「……今更言っても仕方ないけど…ごめんね。」

 「謝ってもらいたくなんてないよ。
お姉ちゃんの言う通り、今更言ってもどうなるわけでもないからね。
 私が言いたいのは、お姉ちゃんはいつもそうだってことだよ。
いつも甘いんだよ。
お姉ちゃんは、イケメンと結婚したいってずっと言ってたよね。
その夢が叶ったんだから、ちょっとしたことで泣き言なんて言わないで欲しい。
 私は夢を諦めたんだからね!
それに、お姉ちゃんがこんなことしたら、お母さんたちだって心配するし、家族を振り回さないで欲しいんだよ。」



 私には何も反論出来なかった。
すべて、紗香の言う通りだもん。



ショックだった。
 紗香が、私に対してこんな風に思ってたことも。
 私は、紗香とはずっと仲良くやって来たと思ってたし、トラブルなんて何もないと思っていた。
でも、紗香は、私に対していっぱい不満があったんだね。
 私はそんなことにもまったく気が付いていなかった。
なんて、無神経だったんだろう…



「紗香…ごめん。
 私が悪かった。」

 私が謝っても、紗香は何も言ってくれなかった。
きっと、相当頭に来てるんだね。



 「本当にごめんね……」

 私にはとにかくそう言い続けるしかなかった。
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