愛するオトコと愛されないオンナ～面食いだってイイじゃない！？

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 「あらあら…」

 「まぁっっ！」

 次の日、約一週間ぶりに家に来た三田さんは、家の中のあちこちを見て目を丸くしていた。



え……？三田さんがいない間に、掃除機は二回かけたし、お風呂も適当とは言え洗ったし…
どこもいつも通りだと思ったんだけど、三田さんからしたら違うのかな？
まぁ、冷凍庫はびっくりされると思ってたけどね。



 ＊



 「じゃあ、行って来るね。」

 「行ってらっしゃい。」

 柊司さんももう完全に元気で、出社していった。
 三田さんは、いつも以上にかいがいしく掃除をしている。



 （さて、今日はどこに行こうかな…）

 私はいつも通り、どうやって退屈な時間を過ごすか考える。



あんまり気は進まないけど、とりあえず何か習い事をしようか。
なんでも良いから、いくつか候補を紙に書いて、くじ引きみたいにして選ぶとか。



あぁ、こんなことなら仕事を辞めなきゃよかった。
やりがいはなくても、慣れた仕事だし、特に問題もなかったし。
 働いてれば退屈しのぎにはなったし、その上、お金ももらえたし。
って、お金は、今、特に必要ではないんだけど。



そうだよね。
 習い事より、仕事の方が私には合ってるような気がする。
あ、そうだ！
お母さんのパン屋さんで働かせてもらおう！



 （うん、それが良い！）