368 / 401
令和最初のプレゼント
1
しおりを挟む
「あ、ママ!それ、どうしたの?
キラキラで綺麗だね。」
「えっ!?」
茉奈に声をかけられて、私は慌てた。
茉奈が目ざとくみつけたのは、スマホのストラップ。
今日のお昼、いつものようにあの店にランチを食べに行ったら、マスターが、花を活けてくれたお礼にって小さな包みをくれて…
何なんだろう?ってすごく気になって、仕事も手につかない程だった。
家で開けようって思ってたけど、帰りの電車の中でどうしても我慢が出来なくなって…
開けてみたら、そこには可愛い四葉のクローバーのストラップが入ってた。
それを見た瞬間、私は思わず声をあげていた。
マスターにプレゼントをもらっただけでも嬉しかったのに、それが、色もデザインも私の好みにぴったりだったんだもの。
嬉しくて、胸がいっぱいで…
でも、電車の中だから、なんとか必死で平静を装って…
とりあえず、スマホに取り付けた。
とっても似合ってるし、とっても可愛い。
実家に着いてからも、ついつい見てしまって…
それで、茉奈にも気付かれてしまったというわけだ。
「ねぇねぇ、ママ…それ、どこで買ったの?」
「うん、これはね…いただいたの。」
「そうなの?誰に?」
「え?えっと…お、お友達。」
「へぇ、良かったね。
令和最初のプレゼントだね。」
「え??」
茉奈ったら、一体どこでそんな言葉を覚えたんだろう?
でも、確かにそうだ。
これは、令和最初のプレゼント…
そんなことを思ったら、ストラップがなおさら特別なもののように感じられた。
四葉のクローバーは、幸せの象徴…
私は、これから始まる恋の予感に、小さなときめきを感じた。
キラキラで綺麗だね。」
「えっ!?」
茉奈に声をかけられて、私は慌てた。
茉奈が目ざとくみつけたのは、スマホのストラップ。
今日のお昼、いつものようにあの店にランチを食べに行ったら、マスターが、花を活けてくれたお礼にって小さな包みをくれて…
何なんだろう?ってすごく気になって、仕事も手につかない程だった。
家で開けようって思ってたけど、帰りの電車の中でどうしても我慢が出来なくなって…
開けてみたら、そこには可愛い四葉のクローバーのストラップが入ってた。
それを見た瞬間、私は思わず声をあげていた。
マスターにプレゼントをもらっただけでも嬉しかったのに、それが、色もデザインも私の好みにぴったりだったんだもの。
嬉しくて、胸がいっぱいで…
でも、電車の中だから、なんとか必死で平静を装って…
とりあえず、スマホに取り付けた。
とっても似合ってるし、とっても可愛い。
実家に着いてからも、ついつい見てしまって…
それで、茉奈にも気付かれてしまったというわけだ。
「ねぇねぇ、ママ…それ、どこで買ったの?」
「うん、これはね…いただいたの。」
「そうなの?誰に?」
「え?えっと…お、お友達。」
「へぇ、良かったね。
令和最初のプレゼントだね。」
「え??」
茉奈ったら、一体どこでそんな言葉を覚えたんだろう?
でも、確かにそうだ。
これは、令和最初のプレゼント…
そんなことを思ったら、ストラップがなおさら特別なもののように感じられた。
四葉のクローバーは、幸せの象徴…
私は、これから始まる恋の予感に、小さなときめきを感じた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者パーティから追い出されたと思ったら、土下座で泣きながら謝ってきた!
蒼衣翼
ファンタジー
書籍化にあたりタイトル変更しました(旧タイトル:勇者パーティから追い出された!と、思ったら、土下座で泣きながら謝って来た……何がなんだかわからねぇ)
第11回ファンタジー小説大賞優秀賞受賞
2019年4月に書籍発売予定です。
俺は十五の頃から長年冒険者をやってきて今年で三十になる。
そんな俺に、勇者パーティのサポートの仕事が回ってきた。
貴族の坊っちゃん嬢ちゃんのお守りかぁ、と、思いながらも仕方なしにやっていたが、戦闘に参加しない俺に、とうとう勇者がキレて追い出されてしまった。
まぁ仕方ないよね。
しかし、話はそれで終わらなかった。
冒険者に戻った俺の元へ、ボロボロになった勇者パーティがやって来て、泣きながら戻るようにと言い出した。
どうしたんだよ、お前ら……。
そんな中年に差し掛かった冒険者と、国の英雄として活躍する勇者パーティのお話。

魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
富士とまと
ファンタジー
一緒に異世界に召喚された従妹は魔力が高く、私は魔力がゼロだそうだ。
「私は聖女になるかも、姉さんバイバイ」とイケメンを侍らせた従妹に手を振られ、私は王都を追放された。
魔力はないけれど、霊感は日本にいたころから強かったんだよね。そのおかげで「英霊」だとか「精霊」だとかに盲愛されています。
――いや、あの、精霊の指輪とかいらないんですけど、は、外れない?!
――ってか、イケメン幽霊が号泣って、私が悪いの?
私を追放した王都の人たちが困っている?従妹が大変な目にあってる?魔力ゼロを低級民と馬鹿にしてきた人たちが助けを求めているようですが……。
今更、魔力ゼロの人間にしか作れない特級魔力回復薬が欲しいとか言われてもね、こちらはあなたたちから何も欲しいわけじゃないのですけど。
重複投稿ですが、改稿してます
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

花の終わりはいつですか?
江上蒼羽
恋愛
他人はそれを不貞と呼ぶ。
水川 妙香(31)
夫は私に触れようとしない。
女から母になった私を、彼は女として見てくれなくなったらしい。
浅倉 透也(29)
妻に触れる事を拒まれた。
俺は子供の父親というだけで、男としての価値はもうないようだ。
其々のパートナーから必要とされない寂しさを紛らすこの関係は、罪深い事なのでしょうか………?
※不倫に対して嫌悪感を抱く方は、閲覧をご遠慮下さい。
書き初めH28.10/10~
エブリスタで途中まで公開していたものを少しずつ手直ししながら更新していく予定です。

女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる