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どっちもどっち
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(う~ん……)
「三浦って、本当に人が良いんだよなぁ…
でも、そのせいで損ばっかりしてるよな。
……愛理、聞いてる?」
「え!?」
「なんだよ、ぼーっとして…」
「あ、ごめん、ごめん!」
私がぼんやりしていたのは、彼の服装を見てたから。
もう11月…しかも、今日は立冬だってニュースで言ってた。
つまり、暦の上では今日から冬だってことだ。
なのに、まだ彼は半袖を着ている。
ジャンプしてるイルカと、輝く太陽の描かれたTシャツを。
確かにまだそんなに寒くない。
冬って感じは全然しないけど、でも、さすがに半袖の季節じゃないでしょう。
しかも、その柄。
少しは、季節感を考えようよ。
「……愛理、どうかした?」
「え?う、ううん。何も…」
思っていても言えないのが、私の悪い所だな。
わかってはいるんだけど、言えないんだから仕方がない。
「それで、三浦なんだけどさ…」
「うん、どうしたの?」
(あ!)
「亮君!アイス食べようよ!」
私は発見したアイス屋さんを指さした。
「え?またぁ…?」
亮君はあまり乗り気じゃないみたいだけど、アイスは私の大好物!
とてもじゃないけど、見過ごすわけにはいかない。
私は、亮君を半ば無視して、アイス屋さんに直行した。
「わぁ…!すっごい!」
まるでお花畑みたいに並ぶ色とりどりのアイスに、私は思わず声を上げた。
これ程種類がたくさんあるお店は滅多にない。
こんなお店に出会えるなんて、今日は良い日だ!
「えーっと、これとあれと…あ、これも食べたいな。」
目を輝かせる私に、亮君が呟く。
「愛理、知ってる?
今日は立冬なんだよ。
暦の上では今日から冬なんだよ。」
季節感なんて知ったこっちゃない!
冬でもなんでも私はアイスが大好きなんだから!
(季節感ないのは、お互い様だね…)
私は小さく肩をすくめ、大好きなアイスを注文した。
「三浦って、本当に人が良いんだよなぁ…
でも、そのせいで損ばっかりしてるよな。
……愛理、聞いてる?」
「え!?」
「なんだよ、ぼーっとして…」
「あ、ごめん、ごめん!」
私がぼんやりしていたのは、彼の服装を見てたから。
もう11月…しかも、今日は立冬だってニュースで言ってた。
つまり、暦の上では今日から冬だってことだ。
なのに、まだ彼は半袖を着ている。
ジャンプしてるイルカと、輝く太陽の描かれたTシャツを。
確かにまだそんなに寒くない。
冬って感じは全然しないけど、でも、さすがに半袖の季節じゃないでしょう。
しかも、その柄。
少しは、季節感を考えようよ。
「……愛理、どうかした?」
「え?う、ううん。何も…」
思っていても言えないのが、私の悪い所だな。
わかってはいるんだけど、言えないんだから仕方がない。
「それで、三浦なんだけどさ…」
「うん、どうしたの?」
(あ!)
「亮君!アイス食べようよ!」
私は発見したアイス屋さんを指さした。
「え?またぁ…?」
亮君はあまり乗り気じゃないみたいだけど、アイスは私の大好物!
とてもじゃないけど、見過ごすわけにはいかない。
私は、亮君を半ば無視して、アイス屋さんに直行した。
「わぁ…!すっごい!」
まるでお花畑みたいに並ぶ色とりどりのアイスに、私は思わず声を上げた。
これ程種類がたくさんあるお店は滅多にない。
こんなお店に出会えるなんて、今日は良い日だ!
「えーっと、これとあれと…あ、これも食べたいな。」
目を輝かせる私に、亮君が呟く。
「愛理、知ってる?
今日は立冬なんだよ。
暦の上では今日から冬なんだよ。」
季節感なんて知ったこっちゃない!
冬でもなんでも私はアイスが大好きなんだから!
(季節感ないのは、お互い様だね…)
私は小さく肩をすくめ、大好きなアイスを注文した。
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