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宝くじ

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(えーっと…5億円の当選番号が〇組の〇〇〇〇〇〇…
で、俺の持ってる宝くじが、〇組の〇〇〇〇〇〇…お、同じだ!!)



なんと、俺は5億円の宝くじを当ててしまったのだ!



これで、俺達の念願のマイホームもついに買える!
 5億もあったら、狭い建売じゃなくて、注文住宅が建てられるぞ!
 庭もうんと広くして…
そうだ…あいつに黙って、テニスコートを作ってやろう!
きっと、びっくりするぞー!
 休日にふたりで庭でテニスをするんだ!
 考えるだけで、わくわくが止まらない…!



だが、その前に、宝くじを現金に換えなくてはいけない。
 一体、どこに行けば良いんだ?
それに、5億っていったら、かなりの重量もありそうだ。
 俺一人で持てるか?
 第一、俺だけじゃ危険じゃないか…?



そうだ…!
 浩二に頼もう!
あいつは俺の弟だけど、体格は俺より良いし、柔道と空手をやってるから頼りになる!



スマホ…あれ?スマホがない!
 早速、浩二に電話をしようと思うのに、どこにもスマホがない。



 「綾香~!」



 妻の綾香はどうやら外出しているようだ。
 困った俺は、電話をかけるため、外へ向かった。



 俺は公衆電話を探した。
だけど、なかなかみつからない。
 最近はみんなが携帯を持っているから、公衆電話の数は減っている。
だけど、こんなにないなんて…



俺は公衆電話を探して走り続けた。
 走って、走って、走り続けているうちに、俺は砂漠に来ていた。
 砂漠の先に、なんと!四角い電話ボックスがみつかった!



やった!公衆電話だ!



 近付くと、電話ボックスは急に消え去り…



「はっ!」



 俺は、目を見開いた。
そこは見慣れた俺の寝室…



(なんだ…夢かよ…)



 5億円当選は夢だった。



 「おはよう!」

 「おはよう。」

キッチンでは、綾香が朝食の支度をしてくれていた。



 俺はテーブルの上の新聞を広げた。



 (もしかして、正夢とか…)



しかし、現実はそううまくはいかなかった。
 俺の宝くじは当選番号にかすりもしていなかった。

 
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