80 / 401
世界で一番暑い日
2
しおりを挟む
(おっ!ピッタリだな。)
時計は11時ちょうどを指している。
玄関のドアをノックをするのは村田に違いない。
俺は立ち上がり、玄関に向かった。
狭いから、歩いて十歩もしないうち、すぐにたどり着く。
「よっ!時間通りだな。」
立っていたのは予想通り、村田だった。
「俺は几帳面だからな。あぁ、暑かった!」
村田はずかずかと部屋に入り、扇風機の前に腰を降ろした。
俺は冷蔵庫の麦茶を村田に出してやった。
村田はそれをぐびぐびと飲み干し、村田の顔からは玉の汗が吹き出す。
「今年は酷い暑さだな。」
「確かにな…」
「ここに来るまでに、1リットルくらい汗が出たぞ。」
村田の家からうちまでは自転車で約30分。
この暑さの中を走って来たのだから、大げさとも言えない。
「鍋食べたら、また汗が出るぜ。」
「おぅよっ!腹が膨れるからだ丈夫だ。」
俺は立ち上がり、村田も汗を拭いて俺の後に続いた。
テーブルの上にカセットコンロを置き、その上に鍋を乗せる。
「しっかし、本当に親切だよな。」
「そうなんだ。お陰で助かるよ。」
俺の働く工場の上司が、昨日、暑いから精をつけろって、キムチ鍋の材料とこのカセットコンロをくれたんだ。
暑い時には熱いものを食べて汗をかけって。
しかも、その材料はとても一人じゃ食べきれない感じの量だったから、俺は友人の村田を誘った。
野菜や肉を切り、鍋にぶちこむ。
「良いにおいだなぁ…」
村田のいう通りだ。
だけど、鍋の熱気で汗が流れて来た。
「あ、雨だ…」
「降る前に来て良かった~…」
急に降り出した雨を、窓から見上げた。
「そろそろ煮えて来たようだな…」
「そうだな。」
俺達は鍋を口に運んだ。
暑さと辛さのせいで、汗が噴き出す。
でも、うまい!
俺達は鍋を食べ続けた。
「あ~っ!」
大きな音と共に、急に電気が消えた。
落雷のための停電だ。
扇風機が止まると、さらに汗が吹き出す。
「あ…暑いな…」
「確かに…」
それでも、俺達は、キムチ鍋を食べ続けた。
すでに全身が汗まみれだ。
汗が目に染みて痛い。
「俺…なんだか頭がぼーっとしてきた。」
「俺も…」
今この部屋は、50℃を軽く越えているはずだ。
いや、もっとかもしれない。
もしかしたら、世界で一番暑いかもしれない…
時計は11時ちょうどを指している。
玄関のドアをノックをするのは村田に違いない。
俺は立ち上がり、玄関に向かった。
狭いから、歩いて十歩もしないうち、すぐにたどり着く。
「よっ!時間通りだな。」
立っていたのは予想通り、村田だった。
「俺は几帳面だからな。あぁ、暑かった!」
村田はずかずかと部屋に入り、扇風機の前に腰を降ろした。
俺は冷蔵庫の麦茶を村田に出してやった。
村田はそれをぐびぐびと飲み干し、村田の顔からは玉の汗が吹き出す。
「今年は酷い暑さだな。」
「確かにな…」
「ここに来るまでに、1リットルくらい汗が出たぞ。」
村田の家からうちまでは自転車で約30分。
この暑さの中を走って来たのだから、大げさとも言えない。
「鍋食べたら、また汗が出るぜ。」
「おぅよっ!腹が膨れるからだ丈夫だ。」
俺は立ち上がり、村田も汗を拭いて俺の後に続いた。
テーブルの上にカセットコンロを置き、その上に鍋を乗せる。
「しっかし、本当に親切だよな。」
「そうなんだ。お陰で助かるよ。」
俺の働く工場の上司が、昨日、暑いから精をつけろって、キムチ鍋の材料とこのカセットコンロをくれたんだ。
暑い時には熱いものを食べて汗をかけって。
しかも、その材料はとても一人じゃ食べきれない感じの量だったから、俺は友人の村田を誘った。
野菜や肉を切り、鍋にぶちこむ。
「良いにおいだなぁ…」
村田のいう通りだ。
だけど、鍋の熱気で汗が流れて来た。
「あ、雨だ…」
「降る前に来て良かった~…」
急に降り出した雨を、窓から見上げた。
「そろそろ煮えて来たようだな…」
「そうだな。」
俺達は鍋を口に運んだ。
暑さと辛さのせいで、汗が噴き出す。
でも、うまい!
俺達は鍋を食べ続けた。
「あ~っ!」
大きな音と共に、急に電気が消えた。
落雷のための停電だ。
扇風機が止まると、さらに汗が吹き出す。
「あ…暑いな…」
「確かに…」
それでも、俺達は、キムチ鍋を食べ続けた。
すでに全身が汗まみれだ。
汗が目に染みて痛い。
「俺…なんだか頭がぼーっとしてきた。」
「俺も…」
今この部屋は、50℃を軽く越えているはずだ。
いや、もっとかもしれない。
もしかしたら、世界で一番暑いかもしれない…
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
Short stories
美希みなみ
恋愛
「咲き誇る花のように恋したい」幼馴染の光輝の事がずっと好きな麻衣だったが、光輝は麻衣の妹の結衣と付き合っている。その事実に、麻衣はいつも笑顔で自分の思いを封じ込めてきたけど……?
切なくて、泣ける短編です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる