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もうどうしたらいいのかわかりません…
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講義の時は、眠気のピークで…教授の声が子守歌みたいに聞こえた。
必死で目を開けようと思ったけど、睡魔は思いの外強くて…私はいつの間にか眠ってた。
でも、そのおかげか、お昼には少し元気が出て来たような気がした。
「ねぇねぇ、リクさんから連絡あった?」
学食でランチを食べながら、さゆみが問いかける。
「ううん、ないよ。
きっと、まだ寝てるんだと思う。」
「そっか…そうだよね。
瑠威やクロウさんも来たし、きっと、打ち上げは朝まで続いただろうね。
でも、なんで、瑠威達、打ち上げに来たんだろう?」
「今、シュバルツはCDを作ってるみたいなんだけど、それがちょっとうまく行ってないみたいで…
それで、気分転換に行ったんじゃないかって、ママが言ってたよ。」
「へぇ、CDか。楽しみだね。
……あ、そういえば、昨夜、ちょっとだけ瑠威と話したんだけど…あんた、部活のこと、何か言った?」
「えっ!?」
部活のことには、思い当たることがあった。
リクさんに会う時、朝早く出る言い訳として、部活に行くって嘘吐いてるからだ…
「瑠威が、部活のこと、どんな風に言ってたの?」
「え?『最近、部活頑張ってるんだな』って…」
「それで、さゆみは何て言ったの?」
「よくわからなかったから、ええまぁ…って言っておいたけど…
部活がどうかしたの?」
「え?……さ、最近、居眠りしてしまうことがあって…それで、部活で頑張ってるから疲れてるって言ったから…」
まずいよ…なんか、言い訳にしてもあまりにひどい言い訳だよ。
こんなの、さゆみ、信じてくれないよ。
「そういうことか~…」
(へ?)
意外にもさゆみは私の言ったいい加減な話を信じてくれた。
必死で目を開けようと思ったけど、睡魔は思いの外強くて…私はいつの間にか眠ってた。
でも、そのおかげか、お昼には少し元気が出て来たような気がした。
「ねぇねぇ、リクさんから連絡あった?」
学食でランチを食べながら、さゆみが問いかける。
「ううん、ないよ。
きっと、まだ寝てるんだと思う。」
「そっか…そうだよね。
瑠威やクロウさんも来たし、きっと、打ち上げは朝まで続いただろうね。
でも、なんで、瑠威達、打ち上げに来たんだろう?」
「今、シュバルツはCDを作ってるみたいなんだけど、それがちょっとうまく行ってないみたいで…
それで、気分転換に行ったんじゃないかって、ママが言ってたよ。」
「へぇ、CDか。楽しみだね。
……あ、そういえば、昨夜、ちょっとだけ瑠威と話したんだけど…あんた、部活のこと、何か言った?」
「えっ!?」
部活のことには、思い当たることがあった。
リクさんに会う時、朝早く出る言い訳として、部活に行くって嘘吐いてるからだ…
「瑠威が、部活のこと、どんな風に言ってたの?」
「え?『最近、部活頑張ってるんだな』って…」
「それで、さゆみは何て言ったの?」
「よくわからなかったから、ええまぁ…って言っておいたけど…
部活がどうかしたの?」
「え?……さ、最近、居眠りしてしまうことがあって…それで、部活で頑張ってるから疲れてるって言ったから…」
まずいよ…なんか、言い訳にしてもあまりにひどい言い訳だよ。
こんなの、さゆみ、信じてくれないよ。
「そういうことか~…」
(へ?)
意外にもさゆみは私の言ったいい加減な話を信じてくれた。
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