269 / 365
『瓢箪から駒』ってやつでしょうか?
34
しおりを挟む
「じゃあ、モテない者同士…ハイキング同好会で付き合っちゃう?」
「え!?」
何、焦ってるの!?
こんなのリクさんの冗談じゃない。
まともに言ってるわけないんだから…
そう思うのに、顔は熱くなるし、汗が噴き出して心臓はドキドキするし…
何か言わなきゃ。
そんなの冗談だってわかってますよって感じの、何か気の利いたことを…
そう思えば思うほど、気持ちばかりが焦って、何も浮かばない。
口の中もからからだ。
「あ…あの…」
その時、扉が開いて、さゆみが戻って来た。
『地獄に仏』って、こういう時のことだよね?
「お騒がせして、すみませんでした。」
部屋に入るなり、さゆみは皆の前で頭を下げた。
まだ鼻の頭はちょっと赤いけど…うん、さっきよりはずいぶんましだよ。
「さゆみちゃん…もう大丈夫か?」
「はい。」
「そっか、良かった良かった。
なぁ、みんな、お腹すけへん?
何か食べような。」
さっき、ランチは食べたけど…
言われてみれば、なんだかちょっとお腹がすいたような気もする。
「けっこういろいろあるんだね。」
カラオケも得意じゃないから滅多に来たことないし、こんなにいろんなメニューがあるなんて知らなかったよ。
「わ、スイーツもいっぱいあるよ。」
「すごいね。」
メニューを見ながら相談して…
テーブルの上は、注文したものでいっぱいになってしまった。
みんなでそれを食べながら、他愛ない話をしたり、リクさんやキースさんが歌ってくれたり…
キースさんがこれまた歌が上手いんだ。
バンドでもコーラスはやってるけど、ソロでも歌えそうな気がするよ。
そういえば、会話の中で良い情報を聞き込んだ。
それは来月、CLOWNのライブがあるってこと。
ライブは再来月までないって思ってたんだけど、来月、対バンでライブが入ったとのこと。
なんでも、今回のCDにもう少しかかると思ってたけど、意外と早く出来たのだとか。
それで、時間が出来たところに、タイミング良くライブのオファーがあったとかで…
とっても楽しみだよ。
再来月のはもちろんもうチケットも買ってあるけど、まだ先だと思ってたから…
そして、気付けばあっという間に時は過ぎていて…
「え!?」
何、焦ってるの!?
こんなのリクさんの冗談じゃない。
まともに言ってるわけないんだから…
そう思うのに、顔は熱くなるし、汗が噴き出して心臓はドキドキするし…
何か言わなきゃ。
そんなの冗談だってわかってますよって感じの、何か気の利いたことを…
そう思えば思うほど、気持ちばかりが焦って、何も浮かばない。
口の中もからからだ。
「あ…あの…」
その時、扉が開いて、さゆみが戻って来た。
『地獄に仏』って、こういう時のことだよね?
「お騒がせして、すみませんでした。」
部屋に入るなり、さゆみは皆の前で頭を下げた。
まだ鼻の頭はちょっと赤いけど…うん、さっきよりはずいぶんましだよ。
「さゆみちゃん…もう大丈夫か?」
「はい。」
「そっか、良かった良かった。
なぁ、みんな、お腹すけへん?
何か食べような。」
さっき、ランチは食べたけど…
言われてみれば、なんだかちょっとお腹がすいたような気もする。
「けっこういろいろあるんだね。」
カラオケも得意じゃないから滅多に来たことないし、こんなにいろんなメニューがあるなんて知らなかったよ。
「わ、スイーツもいっぱいあるよ。」
「すごいね。」
メニューを見ながら相談して…
テーブルの上は、注文したものでいっぱいになってしまった。
みんなでそれを食べながら、他愛ない話をしたり、リクさんやキースさんが歌ってくれたり…
キースさんがこれまた歌が上手いんだ。
バンドでもコーラスはやってるけど、ソロでも歌えそうな気がするよ。
そういえば、会話の中で良い情報を聞き込んだ。
それは来月、CLOWNのライブがあるってこと。
ライブは再来月までないって思ってたんだけど、来月、対バンでライブが入ったとのこと。
なんでも、今回のCDにもう少しかかると思ってたけど、意外と早く出来たのだとか。
それで、時間が出来たところに、タイミング良くライブのオファーがあったとかで…
とっても楽しみだよ。
再来月のはもちろんもうチケットも買ってあるけど、まだ先だと思ってたから…
そして、気付けばあっという間に時は過ぎていて…
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。



とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる