246 / 365
『瓢箪から駒』ってやつでしょうか?
11
しおりを挟む
「あの…一人で三人分の衣装を作るって、大変じゃないですか?」
「うん、まぁな…」
「私…さっき言ったじゃないですか。
リクさんに衣装をプレゼントしたって…
さっきは嘘だったけど…本当にしちゃだめですか?」
「……どういうこと?」
「だから、リクさんの衣装を作ってみたいんです。」
さゆみ…突然、思い切ったことを言ったね。
衣装なんて作ったことあるのかな?
「そりゃええやん。
リク…作ってもうたら?
衣装は何着あっても困らへんやろ?」
「え…?そ、そりゃあ、俺は構わないけど…」
「ありがとうございます!
私達、こう見えてもけっこう器用ですし、璃愛のお母さんは洋裁のプロなんです。
だから、きっと大丈夫だと思います。」
(……え?)
さゆみ、今『私達』って言った?
ってことは、私も一緒に作るの?
「へぇ、ヅラちゃんのお母さん、洋裁やってはんの?」
「え?あ、あの…今はブティックで働いてるんですが、洋裁学校を出て、長い間お針子さんをしてたので…」
「そうなんだ。
俺のおふくろも…」
言いかけてリクさんは、唐突に言葉を止めた。
「じゃあ、とにかく大丈夫そうだな。
楽しみにしてるよ。」
「リクさん…サイズなんですが…」
「おばさんが知ってるから、帰ってから送るよ。」
「デザインはどうしますか?」
「とりあえず、今回は任せる。」
「わかりました。」
かくして、私達はリクさんの衣装を作ることになってしまった。
大変だなって思うけど…でも、これでもしもリクさんとさゆみの仲が少しでも進展したら…
まぁ、彼女さんがいるかどうかは置いといて…とりあえず、さゆみを応援しなくちゃね…
「うん、まぁな…」
「私…さっき言ったじゃないですか。
リクさんに衣装をプレゼントしたって…
さっきは嘘だったけど…本当にしちゃだめですか?」
「……どういうこと?」
「だから、リクさんの衣装を作ってみたいんです。」
さゆみ…突然、思い切ったことを言ったね。
衣装なんて作ったことあるのかな?
「そりゃええやん。
リク…作ってもうたら?
衣装は何着あっても困らへんやろ?」
「え…?そ、そりゃあ、俺は構わないけど…」
「ありがとうございます!
私達、こう見えてもけっこう器用ですし、璃愛のお母さんは洋裁のプロなんです。
だから、きっと大丈夫だと思います。」
(……え?)
さゆみ、今『私達』って言った?
ってことは、私も一緒に作るの?
「へぇ、ヅラちゃんのお母さん、洋裁やってはんの?」
「え?あ、あの…今はブティックで働いてるんですが、洋裁学校を出て、長い間お針子さんをしてたので…」
「そうなんだ。
俺のおふくろも…」
言いかけてリクさんは、唐突に言葉を止めた。
「じゃあ、とにかく大丈夫そうだな。
楽しみにしてるよ。」
「リクさん…サイズなんですが…」
「おばさんが知ってるから、帰ってから送るよ。」
「デザインはどうしますか?」
「とりあえず、今回は任せる。」
「わかりました。」
かくして、私達はリクさんの衣装を作ることになってしまった。
大変だなって思うけど…でも、これでもしもリクさんとさゆみの仲が少しでも進展したら…
まぁ、彼女さんがいるかどうかは置いといて…とりあえず、さゆみを応援しなくちゃね…
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる