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それから、遼の友達を知った。
まずは一条姫香さん。
本人は許嫁って言ってるけど、遼はそんな風には思ってないみたい。
それから、加賀美 龍さん。
私とダンスを踊ってくれたイケメンさん。
遼と加賀美さんは仲が良いみたいだ。
加賀美さんもファンクラブとかあるのかな?
背が高くて、手足が長くて、遼とはちょっとタイプは違うけど、かなりのイケメン。
明星学園に通ってるくらいだから、もちろん加賀美さんもお金持ちなんだろうね。
カッコよくてイケメンだったら、女子にモテ無いはずがないよね。



「あ、あの……」

駅のベンチでぼんやりとしてた私に、声を掛けてきた人がいた。
年齢は私と同じくらいかな?
上品なスーツを着てるけど、なんとなく地味な感じの女子だ。



「はい…何か?」

「遼様の彼女さんですよね?」

遼『様』って、あーた。



「え、は、はい、まぁ。」

「わ、私、岡垣雪子と申します。
遼様のクラスメイトです。」

「あ、ど、どうも。」

「あの、良かったら、そこのコーヒーショップでお話しませんか?」

「え、あぁ……は、はい。」

特に嫌な感じの人ではなかったから、つい応じてしまったけど…何なんだろう?
まさか、私が遼の彼女だからって、いちゃもん付けられたりしないよね?
そんな風には見えないんだけどなぁ。
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