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「アズラエルさん…
私達はこれで戻ります。
あとのことは私に任せて下さい。」
「ミューラント様…本当にありがとうございました。」
「いえ…
これは、我が種族の宿命なのです。
私がやるべき仕事だったのです。
では、まいりましょうか…」
ミューラントは、ルシファーを封じこめた黒い宝石を懐に納め、アズラエルの肩に乗った。
その顔は土気色で、呼吸も荒く、ミューラントが相当なダメージを受けていることは誰の目にも明らかだった。
「ランディ、すぐに戻って来る。
あんたはここでリンク達と一緒にルシファーの様子をみていてくれ。」
ルシファーは、まだ意識を取り戻す様子はない。
他のリュタンは、袋に入りアズラエルの背中に背負われた。
アズラエルは、少し前に通って来た道を再び後返る。
「では、どうかお気を付けて…」
「アズラエルさん、ルシファーには彼の父親が時を戻してくれるでしょう。」
「彼の父親が…?
……わかりました!
ミューラント様、本当にありがとうございました。」
ミューラントとリュタン達は、スィーク・レノに戻って行った。
(これで、すべてが終わるのか…)
アズラエルは、まだどこか実感が感じられず、何か遣り残したことがあるような気分を感じていた。
*
「ヒューゴ…では、後のこと…皆のこと、村のことをよろしく頼みましたよ。」
「ミューラント様、何をなさるおつもりなのです。」
「ルシファーを…遠い過去へ送ります。」
「か、過去へ!!」
「そうです。
過去には、我々の同胞も今よりたくさんいました。
そして、あなたもよくご存知だと思いますが、先代のファーリンド王達は、私等とは比べ物にならない位、強大な力を持っていました。
彼らなら、ルシファーを浄化させることが出来ると思うのです。」
「それはそうでしょうが…
そんな術を使ったら、ミューラント様は…」
「元より覚悟の上です。」
「そ、そんな…!!」
「ヒューゴ…わかっているはずです。
これは、われらの宿命なのです。
どうか…後のことをよろしくお願いします。」
「ミューラント様!!」
ミューラントは、たくさんのリュタンの潤んだ瞳に見送られながら、王のみが入ることを許された祠の中へ姿を消した。
私達はこれで戻ります。
あとのことは私に任せて下さい。」
「ミューラント様…本当にありがとうございました。」
「いえ…
これは、我が種族の宿命なのです。
私がやるべき仕事だったのです。
では、まいりましょうか…」
ミューラントは、ルシファーを封じこめた黒い宝石を懐に納め、アズラエルの肩に乗った。
その顔は土気色で、呼吸も荒く、ミューラントが相当なダメージを受けていることは誰の目にも明らかだった。
「ランディ、すぐに戻って来る。
あんたはここでリンク達と一緒にルシファーの様子をみていてくれ。」
ルシファーは、まだ意識を取り戻す様子はない。
他のリュタンは、袋に入りアズラエルの背中に背負われた。
アズラエルは、少し前に通って来た道を再び後返る。
「では、どうかお気を付けて…」
「アズラエルさん、ルシファーには彼の父親が時を戻してくれるでしょう。」
「彼の父親が…?
……わかりました!
ミューラント様、本当にありがとうございました。」
ミューラントとリュタン達は、スィーク・レノに戻って行った。
(これで、すべてが終わるのか…)
アズラエルは、まだどこか実感が感じられず、何か遣り残したことがあるような気分を感じていた。
*
「ヒューゴ…では、後のこと…皆のこと、村のことをよろしく頼みましたよ。」
「ミューラント様、何をなさるおつもりなのです。」
「ルシファーを…遠い過去へ送ります。」
「か、過去へ!!」
「そうです。
過去には、我々の同胞も今よりたくさんいました。
そして、あなたもよくご存知だと思いますが、先代のファーリンド王達は、私等とは比べ物にならない位、強大な力を持っていました。
彼らなら、ルシファーを浄化させることが出来ると思うのです。」
「それはそうでしょうが…
そんな術を使ったら、ミューラント様は…」
「元より覚悟の上です。」
「そ、そんな…!!」
「ヒューゴ…わかっているはずです。
これは、われらの宿命なのです。
どうか…後のことをよろしくお願いします。」
「ミューラント様!!」
ミューラントは、たくさんのリュタンの潤んだ瞳に見送られながら、王のみが入ることを許された祠の中へ姿を消した。
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