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scene 13
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「畜生!ルシファーの奴!!
それで、トレルとイアンはどうしたんだろう?
今、二人はどこに?」
「それはわからん…
とにかく、今は、ミューラント達がうまくルシファーを封じてくれることを祈るしかなさそうだ…
すべては、それからだな…」
リュタン達は、長い呪文を唱え続けている。
思ったよりも強い魔力を遣うのか、皆の顔からは玉のような汗が流れていた。
「あ…!!」
ミューラントの持つ宝石の輝きが増すのと同時に、ルシファーの身体から黒い煙のようなものがもやもやとわきだし、一点に集まっていく。
その煙は、徐々に黒さを増し、だんだんと小さくなっていった。
ランディ達がその光景に釘付けになっていると、突然乾いた高い音が響き、ミューラントの持つ宝石は砂のように砕け散り、黒い煙は真っ黒な宝石となって床の上に転がった。
「あ!アズラエル!
鎖が消えて行くぞ!!」
ルシファーを縛りつけていた金色の鎖が、空気に溶けこむように薄くなり消えていく…
鎖が消え、支えを失い身体のバランスを崩したルシファーをアズラエルがしっかりと受け止めた。
「こいつは、一体どうなってるんだ?!
ルシファーは全然変わらないじゃないか。
もしかしたら失敗したのか?」
リュタン達は、床に倒れ、大きく肩で息をしていた。
「い…いや、成功だ。
ルシファーは、その黒い宝石に封じこめられた。」
「あれに…?」
「その石に触れてはいけません!!」
宝石を拾おうとしたランディにミューラントの厳しい声が飛んだ。
「で…でも、リンク…
ルシファーは全然変わってないぜ!」
「ランディ、あれは、オルジェとケイトの子供のルシファーだ。」
「な…なんだって!
それじゃあ、ルシファーの中から悪魔のルシファーを追い出したってことなのか?」
「その通りさ。」
二人の会話の途中でリュタンの一人が苦しみ出し…やがて、静かに息を引き取った。
その光景にランディは言葉を失った。
「とても大きな魔力を使う術だったからね…」
「お…おまえ、そんな冷静な…」
「ルシファーが三つの宝石を手にすれば、もっと恐ろしいことになっただろう…」
「………」
ランディは、事の重大さをあらためて気付かされた。
それで、トレルとイアンはどうしたんだろう?
今、二人はどこに?」
「それはわからん…
とにかく、今は、ミューラント達がうまくルシファーを封じてくれることを祈るしかなさそうだ…
すべては、それからだな…」
リュタン達は、長い呪文を唱え続けている。
思ったよりも強い魔力を遣うのか、皆の顔からは玉のような汗が流れていた。
「あ…!!」
ミューラントの持つ宝石の輝きが増すのと同時に、ルシファーの身体から黒い煙のようなものがもやもやとわきだし、一点に集まっていく。
その煙は、徐々に黒さを増し、だんだんと小さくなっていった。
ランディ達がその光景に釘付けになっていると、突然乾いた高い音が響き、ミューラントの持つ宝石は砂のように砕け散り、黒い煙は真っ黒な宝石となって床の上に転がった。
「あ!アズラエル!
鎖が消えて行くぞ!!」
ルシファーを縛りつけていた金色の鎖が、空気に溶けこむように薄くなり消えていく…
鎖が消え、支えを失い身体のバランスを崩したルシファーをアズラエルがしっかりと受け止めた。
「こいつは、一体どうなってるんだ?!
ルシファーは全然変わらないじゃないか。
もしかしたら失敗したのか?」
リュタン達は、床に倒れ、大きく肩で息をしていた。
「い…いや、成功だ。
ルシファーは、その黒い宝石に封じこめられた。」
「あれに…?」
「その石に触れてはいけません!!」
宝石を拾おうとしたランディにミューラントの厳しい声が飛んだ。
「で…でも、リンク…
ルシファーは全然変わってないぜ!」
「ランディ、あれは、オルジェとケイトの子供のルシファーだ。」
「な…なんだって!
それじゃあ、ルシファーの中から悪魔のルシファーを追い出したってことなのか?」
「その通りさ。」
二人の会話の途中でリュタンの一人が苦しみ出し…やがて、静かに息を引き取った。
その光景にランディは言葉を失った。
「とても大きな魔力を使う術だったからね…」
「お…おまえ、そんな冷静な…」
「ルシファーが三つの宝石を手にすれば、もっと恐ろしいことになっただろう…」
「………」
ランディは、事の重大さをあらためて気付かされた。
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