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「トレル…!!」
エルスールの唇がトレルの唇に熱く重なった。
「おまえ、そこまで…わかったよ…
本気なんだな…」
「あぁ…本気だ。
俺はこの女が可愛くて可愛くて…殺したい程可愛いんだ…!」
「そうか…わかった。
まさかおまえが一人の女にそんなに本気になるなんて思わなかったよ。
女垂らしのおまえがそこまで惚れてるのなら俺はもう何も言う事はない。」
「わかってくれるのか?ありがとう、オルジェ」
「さてと…じゃ、邪魔者は消えるとするか。」
そういうと、オルジェはランディに微笑み、部屋を出ていった。
ランディもそれに続く。
「ありがとう、トレル…
まさか、あんなことを言ってもらえるなんて…」
「本心だ…エルスール…」
トレルは、ベッドにエルスールを押し倒す。
「お、おい、トレル…いくらなんでも…隣の部屋にはランディやオルジェがいるんだろう?」
「それがなんだっていうんだ?
俺は今、おまえをめちゃめちゃにしたいんだ…!
おまえがいなくなって、俺がどれだけ心配したことか…!」
トレルは乱暴にエルスールの服をはぎとっていく。
不意に、フォーラスに騙され刺された時のことが頭をよぎったが、そんなはずはない。
(フォーラスは私がこの手で仕留めたんだ…)
「おい、オルジェ…あの声…」
「まさか!」
アルグは真っ赤になって、耳を塞いでいる。
「トレルの奴、本当に節操がないんだから。」
「……聞いちゃいられないな。
散歩でも行くか。」
「そうだな。」
アルグを肩に乗せ、ランディとオルジェは家を出た。
「おい、アルグ…大丈夫か?」
「は、はいっ!」
「しかし、トレルもあんなに身体が弱ってたっていうのに、大丈夫なのかよ。」
「最愛の女を目の前にしたら、きっと元気が出たんだろうな。」
「そういうもんなのかねぇ…」
結局、エルスールとトレルの熱く激しい情熱は朝まで続き、オルジェとランディとアルグは夜が明けるまで散歩を続ける羽目になってしまったのだった。
エルスールの唇がトレルの唇に熱く重なった。
「おまえ、そこまで…わかったよ…
本気なんだな…」
「あぁ…本気だ。
俺はこの女が可愛くて可愛くて…殺したい程可愛いんだ…!」
「そうか…わかった。
まさかおまえが一人の女にそんなに本気になるなんて思わなかったよ。
女垂らしのおまえがそこまで惚れてるのなら俺はもう何も言う事はない。」
「わかってくれるのか?ありがとう、オルジェ」
「さてと…じゃ、邪魔者は消えるとするか。」
そういうと、オルジェはランディに微笑み、部屋を出ていった。
ランディもそれに続く。
「ありがとう、トレル…
まさか、あんなことを言ってもらえるなんて…」
「本心だ…エルスール…」
トレルは、ベッドにエルスールを押し倒す。
「お、おい、トレル…いくらなんでも…隣の部屋にはランディやオルジェがいるんだろう?」
「それがなんだっていうんだ?
俺は今、おまえをめちゃめちゃにしたいんだ…!
おまえがいなくなって、俺がどれだけ心配したことか…!」
トレルは乱暴にエルスールの服をはぎとっていく。
不意に、フォーラスに騙され刺された時のことが頭をよぎったが、そんなはずはない。
(フォーラスは私がこの手で仕留めたんだ…)
「おい、オルジェ…あの声…」
「まさか!」
アルグは真っ赤になって、耳を塞いでいる。
「トレルの奴、本当に節操がないんだから。」
「……聞いちゃいられないな。
散歩でも行くか。」
「そうだな。」
アルグを肩に乗せ、ランディとオルジェは家を出た。
「おい、アルグ…大丈夫か?」
「は、はいっ!」
「しかし、トレルもあんなに身体が弱ってたっていうのに、大丈夫なのかよ。」
「最愛の女を目の前にしたら、きっと元気が出たんだろうな。」
「そういうもんなのかねぇ…」
結局、エルスールとトレルの熱く激しい情熱は朝まで続き、オルジェとランディとアルグは夜が明けるまで散歩を続ける羽目になってしまったのだった。
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