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scene 6

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次の朝早く、ケイトとリンクはユフィルの町へ旅立った。



「さてと…俺達もそのへんを見に行くか。」

ランディはひょいとアルグを肩に乗せ、森へ向かった。

「うわ~!」

「どうした?」

「さすがに、ケイトさんの肩に座ってる時より見晴らしが良いなと思いまして…」

「なんだ、そんなことか。
当たり前だろ。
俺の方がケイトよりずっと背が高いんだから。
……それはそうと…なぁ、アルグ…」

「なんですか?」

「ケイトは…その…オルジェとはどういう関係なんだ?」

「どういう…って…
幼馴染みらしいですよ。」

「本当にそれだけか?」

「ええ…それだけだと思いますが…」

「そうか!なら、良いんだ。
でも、ケイトは、オルジェのこと、かなり心配してたみたいだったな。
さっきも元気なかったし…」

「そりゃあそうでしょう。
ボクもすごく心配ですよ。
オルジェさんったら、一体、どうなってしまったんだか…」

「別人みたいだって言ってたけど、どんな風に違ってたんだ?」

「もう、雰囲気すべてが違うって言いますか…
声なんかもいつもよりずっと低い…地の底から響いてくるような声で…」

「しゃべり方も変わってたのか?」

「ええ、『私の力を返してもらおう』なんて言って、おじさんの宝石をゴクッと飲んで…ハッ!」

「おじさんの宝石?
何のことだ?!
オルジェが何をしたって言うんだ?」

「いえ、ボ、ボ、ボク…何も見てません!
今のは忘れて下さい!」

「何、隠してんだよ!
そこまで聞いたら気になるだろうが!話せ!何もかも話せ!」

「ボ、ボクは何も…」

「そうか、わかった!
じゃ、おまえをこの木の枝にひっかけて帰ろう!
この森には腹を空かせたふくろうがたくさんいるから、夜にはおまえもふくろうの餌に…気の毒になぁ…」

そう言いながら、ランディはアルグの襟首を掴んで、高い木の枝の前に持ち上げた。

「ひぃ~~っっ!ラ、ランディさん!!
やめて下さい!
話しますから!!何もかも話しますから~~~!」

「最初からそうすりゃあ良いんだよ!」

ランディは、アルグを再び自分の肩に座らせた。

「…で、どういうことなんだ?」

アルグは観念して、昨晩のオルジェの行動を…海に眠る雫のことをランディに話した。 
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