91 / 291
scene 5
18
しおりを挟む
「こ、これは…!!」
「この様子では、動物じゃないな。」
「もしかして、誰かが大怪我を…?!
トレル!あたりを探してみよう!」
「そうだな。
しかし、あまり遠くには行くなよ!
何かみつけたら、すぐに声を出せ!」
「わかった!
じゃ、オレはこっちを…」
オルジェとトレルは、二手に分かれてあたりを調べてみることにした。
「本当に深い森なんですね。」
「そうさ。夜ともなりゃあこのあたりは真っ暗で、中には道を見失ったまま命を落とす奴もいるんだぜ。」
「命を……?!
……オルジェ、大丈夫かしら!?」
「なぁ…あんたとあのオルジェって奴はどういう関係なんだ?」
「か、関係なんて…
ただの幼馴染みです。」
「本当に…?」
「本当です!」
「そっか!
じゃ、俺にもまだ十分望みはあるってことだな!」
「えっ?!」
「俺は、一目であんたのことが気に入った。
二人が恋人同士なら俺もこんなことは言えないと思ったけど、そうじゃないんなら遠慮はいらないな!」
「ランディさんったら…からかわないで下さいよ!」
真っ赤になったケイトを見てランディは微笑んだ。
「あんたは、可愛いよ!」
ランディに突然抱きすくめられ、ケイトは焦りととまどいのため何も出来ないでいた。
(わ、わ、どうしよう…
か、可愛いだなんて…)
ケイトが、ふと、顔を上げると、ランディの視線とぶつかった。
「ケイト…いきなりこんなことを言って驚くかもしれないけど…
俺は…あんたが好きだ…」
ランディの顔が近付いてくる。
(……あ……)
その時だった。
「トレル~~!どこにいるんだ~~!?」
「あ、ランディさん!
オルジェの声だわ!」
ケイトはランディの腕をすりぬけ、声の方へ走って行く。
心臓の鼓動がものすごい勢いで波打っているのをケイトは感じた。
(ランディさんったら…一体どういうつもりで…)
「オルジェ~!」
「ケイト!」
「…もうっ!
あんたったら、どこにいってたのよ!」
オルジェは、ケイトと一緒にランディがいることに、なぜかしら小さな不快感を感じていた。
「それが……そんなことより、ケイト!
トレルに会ったんだ!」
「トレルに…?!」
「この様子では、動物じゃないな。」
「もしかして、誰かが大怪我を…?!
トレル!あたりを探してみよう!」
「そうだな。
しかし、あまり遠くには行くなよ!
何かみつけたら、すぐに声を出せ!」
「わかった!
じゃ、オレはこっちを…」
オルジェとトレルは、二手に分かれてあたりを調べてみることにした。
「本当に深い森なんですね。」
「そうさ。夜ともなりゃあこのあたりは真っ暗で、中には道を見失ったまま命を落とす奴もいるんだぜ。」
「命を……?!
……オルジェ、大丈夫かしら!?」
「なぁ…あんたとあのオルジェって奴はどういう関係なんだ?」
「か、関係なんて…
ただの幼馴染みです。」
「本当に…?」
「本当です!」
「そっか!
じゃ、俺にもまだ十分望みはあるってことだな!」
「えっ?!」
「俺は、一目であんたのことが気に入った。
二人が恋人同士なら俺もこんなことは言えないと思ったけど、そうじゃないんなら遠慮はいらないな!」
「ランディさんったら…からかわないで下さいよ!」
真っ赤になったケイトを見てランディは微笑んだ。
「あんたは、可愛いよ!」
ランディに突然抱きすくめられ、ケイトは焦りととまどいのため何も出来ないでいた。
(わ、わ、どうしよう…
か、可愛いだなんて…)
ケイトが、ふと、顔を上げると、ランディの視線とぶつかった。
「ケイト…いきなりこんなことを言って驚くかもしれないけど…
俺は…あんたが好きだ…」
ランディの顔が近付いてくる。
(……あ……)
その時だった。
「トレル~~!どこにいるんだ~~!?」
「あ、ランディさん!
オルジェの声だわ!」
ケイトはランディの腕をすりぬけ、声の方へ走って行く。
心臓の鼓動がものすごい勢いで波打っているのをケイトは感じた。
(ランディさんったら…一体どういうつもりで…)
「オルジェ~!」
「ケイト!」
「…もうっ!
あんたったら、どこにいってたのよ!」
オルジェは、ケイトと一緒にランディがいることに、なぜかしら小さな不快感を感じていた。
「それが……そんなことより、ケイト!
トレルに会ったんだ!」
「トレルに…?!」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
物理少年は争いを好まない
東雲まくら
ファンタジー
性格拗らせてる系の主人公、加賀宮 健吾は、悪魔と契約し、この世成らざる者達との争いに巻き込まれていくのだが・・・といったメインストーリー。
魔法少女、エクソシスト、陰陽師・・・etc、といった、立場、呼び方に違いはあれど、各々がこの世の成らざる存在と対峙しており、彼らと真理学研究部を通して協力することにッ!?
普通ではない部活と仲間と共に、普通ではない生活を送る事になった主人公が、争いを好まない為に、周囲を振り回しながらも、己にかせられた運命なんかに立ち向かっていく・・・みたいな、話になる予定です。
また、高校生活での何気ない日常&甘酸っぱい青春を描いていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる