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scene 4

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そう思ったのも束の間…今度は進んだ先が行き止まりになっていたり、なぜだか知らない間に元の場所に戻っていたりするのだ。

「あぁ~!まったくイライラする森ね!
なによ!この迷路!」

「ちゃんとしたルートを進まないと出られないように作られているようですね…
こんな精巧な迷路をよく作ったものです。
まったくたいしたものだ。」

「あんた…なんでそんなに落ちついてるわけ?!
このいまいましい迷路のせいでここから出られないっていうのに…!
どうしよう…このまま適当に進んでも同じことの繰り返しよね…う~ん…
あ…、そうだ!!
良い!?アルグ!
先がどうなってるかしっかり確認するのよ!」

「ケイトさん、確認ってどうやって?」

「こうやるのよ!」

「うわぁ~~~!!」

ケイトはアルグを掴むと思いっきり高く放りなげた。

そして、落ちて来たアルグをしっかりと受け止める。



「な、な、なんてことをケイトさん…」

冷や汗を流し青ざめた顔をしたアルグに鋭い口調でケイトの質問が投げかけられる。



「進む方向はわかったの?」

「そ、そんなもの…びっくりして見てませんよ。」

「じゃあ、もう一回行くわよ!
今度はしっかり見るのよ!!」

「うわぁ~~~!!」

ケイトはさらに空高くにアルグを放り投げる。



「…どっち?」

「み…右です。」

その後も森の中にはアルグの絶叫が響き渡り…

そして、二人はやっと森を抜けることが出来た。



「やったわ!ついに出口よ!
あ、あそこがホープシーの町ね!
あ、もう魔法は解いて大丈夫よ!」

ケイトに言われるままに、アルグは浮遊の魔法を解いた。


「うん、やっぱりこうじゃないとね!」

地面の感触を確かめるようにケイトは力強く走り出した。
ホープシーの町はもう目の前だ。 
 
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