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scene 2

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「おい、リンク!
本当に大丈夫なのかよ?!」

「大丈夫に決まってんだろ!
でも、ボクと同じ道を通って来いよ。
狭い道だから、足を踏み外したら湖にドボン!…だぞ!」

「えっっ?!ドボン…?」

オルジェは息を呑み、リンクのその言葉に、より慎重さを増して歩いて行く。

湖の中央あたりに来た時、リンクが突然立ち止まった。



「着いたぞ!」

「え……着いたって…どこに?!」

リンクは、あたりをキョロキョロと見回すオルジェの後ろに黙って回りこむと、オルジェのお尻をおもいっきり突き飛ばした。



「リンク、何を……!!
あ~~~っ!!」

湖に落ちる…!!

そう思い、固く目を閉じたオルジェは、意外にも固いものにぶつかった。



「いって~~~……」

打った膝をさすりながらオルジェが目を開けると、風景は一変していた。



「ど、ど、どうなってるんだ?
湖は?
湖はどこに行ったんだ?」

「ここはのリュタンの村さ。
さ、とりあえずは村長の家に行くぞ!」

「え??」

いまだ混乱する頭を抱えたまま、オルジェはリンクに黙って付いていく。



「わ、本当だ!
みんな、小人じゃないか!」

「当たり前だろ!
ここではおまえの方が変わり者なんだよ。」

その時、オルジェはみんなが自分のことを物珍しそうにみつめる視線に気が付いた。



「ここに人間が来たことはないのか?」

「ないことはないんだが、もうずいぶん昔のことだからな。
伝説では知ってはいても、実際に見たことはないって感じだな。」

「見たことない?
村の外ではいくらでも見られるだろう!」

「村の外に出られるのは、選ばれた数人だけさ。
ボクみたいなエリートだけってわけさ。」

「リンクがエリートぉ?」

オルジェは肩を震わせて笑う。



「失礼な奴だなぁ…
なんなら、また足止めの術をかけなおしてやろうか?」

「い…いや、すまなかった。
うん!リンクはエリートだ!!」

そのちっちゃく可愛らしい姿を見ているととてもそんな風には見えないのだが、確かにリンクはあの足止めの術をいとも簡単に解いてくれた。

この村への見えない道も、きっと高度な魔術なのだろう。



(……もしかしたら、リンクって本当にすごい奴なのかも…)


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