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「…おまえ…
マジでヤバいぞ!
そんなこと位でそんなに頭に来るのはな、お前の中の悪魔が怯えてる証拠だぞ。
早く祓わないと、この先、どんなことになるか…悪魔にとり憑かれた奴がどうなるか…おまえ、知ってるのか?」
「ど…どうなるってんだよ。」
「……まずは、今のおまえのように素直じゃなくなる…
まぁ、その段階では悪魔に憑かれてることに気付かない者も少なくない。
それに、そういうのはたいした悪魔じゃない場合がほとんどどから祓うのも簡単だ。」
「…それから、どうなる?」
「だんだんと、性格が歪んでくる…強暴になったりもする。
もちろん、本人にはそんな自覚もないけどな。
そうだな…たとえば、ケイトが知り合ったばっかりの男と恋に落ちてしまう…としようか。」
「バ、バカ言うな!
アイツは昔からオレのことを…」
「ただの例え話だって言ってるだろ?黙って聞けよ。
思ってもみなかったことが起きると、当然、本人は激しいショックを受ける…」
「フンッ!俺はそんなことがあってもなんとも思わないけどな…」
「…で、ショックと悲しみを忘れようとして入った酒場で酒を飲みすぎ、些細なことから客と口論。
たまたま、その客も悪魔に憑かれてた奴で、お互い殴りあいだけでは済まずに、どちらかが刃物を持ち出し…そして……ブシュッ…」
トレルは刃物でオルジェを刺す仕草をし、にっこりと微笑む…
「…かくして、二人は悪魔に魂を奪われることになってしまう…と、まぁ、これが中レベルだな。」
(…こいつ、これでも本当に牧師か?!)
物騒な話を涼しい顔で語るトレルはなおも言葉を続ける。
「そして、最悪レベルになるとだな…」
「ああ、その話はもう良い。
……コンジュラシオンのことは考えておく。
それでいいだろ。」
そう言うと、オルジェは、また草原にごろっと横になった。
オルジェは、特別、信心深いわけではなかったが、そんな気味の悪い話は誰だって聞きたくないもの。
(……こいつこそが、本当は悪魔なんじゃないか?)
オルジェは寝たふりをしながら、隣で煙草をふかすトレルを薄目をあけてのぞき見た。
マジでヤバいぞ!
そんなこと位でそんなに頭に来るのはな、お前の中の悪魔が怯えてる証拠だぞ。
早く祓わないと、この先、どんなことになるか…悪魔にとり憑かれた奴がどうなるか…おまえ、知ってるのか?」
「ど…どうなるってんだよ。」
「……まずは、今のおまえのように素直じゃなくなる…
まぁ、その段階では悪魔に憑かれてることに気付かない者も少なくない。
それに、そういうのはたいした悪魔じゃない場合がほとんどどから祓うのも簡単だ。」
「…それから、どうなる?」
「だんだんと、性格が歪んでくる…強暴になったりもする。
もちろん、本人にはそんな自覚もないけどな。
そうだな…たとえば、ケイトが知り合ったばっかりの男と恋に落ちてしまう…としようか。」
「バ、バカ言うな!
アイツは昔からオレのことを…」
「ただの例え話だって言ってるだろ?黙って聞けよ。
思ってもみなかったことが起きると、当然、本人は激しいショックを受ける…」
「フンッ!俺はそんなことがあってもなんとも思わないけどな…」
「…で、ショックと悲しみを忘れようとして入った酒場で酒を飲みすぎ、些細なことから客と口論。
たまたま、その客も悪魔に憑かれてた奴で、お互い殴りあいだけでは済まずに、どちらかが刃物を持ち出し…そして……ブシュッ…」
トレルは刃物でオルジェを刺す仕草をし、にっこりと微笑む…
「…かくして、二人は悪魔に魂を奪われることになってしまう…と、まぁ、これが中レベルだな。」
(…こいつ、これでも本当に牧師か?!)
物騒な話を涼しい顔で語るトレルはなおも言葉を続ける。
「そして、最悪レベルになるとだな…」
「ああ、その話はもう良い。
……コンジュラシオンのことは考えておく。
それでいいだろ。」
そう言うと、オルジェは、また草原にごろっと横になった。
オルジェは、特別、信心深いわけではなかったが、そんな気味の悪い話は誰だって聞きたくないもの。
(……こいつこそが、本当は悪魔なんじゃないか?)
オルジェは寝たふりをしながら、隣で煙草をふかすトレルを薄目をあけてのぞき見た。
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