赤い流れ星

ルカ(聖夜月ルカ)

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side ひかり

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「あ!」

「危ないっ!」

バランスを崩しそうになった私に向かって飛んだ声は、シュウのものだった。
私は、足を着いてなんとかバランスを立て直す。



「大丈夫か!?」

「シュウ……ど、どうしてこんな所に?」

「どうしてって…こんな暗くなってんのに、おまえを一人で帰らせるわけにはいかないだろ!
どこにどんなおかしな奴が潜んでるかわからないんだぞ!
なんで、もっと早くに連絡しないんだ!」

「……ごめん…」

言いたいことはいろいろとあったけど、シュウが迎えに来てくれたことで、なんだかほっとして胸がいっぱいになっていた。
また涙がこぼれそうな気分だったから、あんまり話せなくて……
私はいつものように自転車の後ろに乗って…でも、いつものように話しながらではなく、二人共押し黙ったまま、家に戻った。







「シュウ…あのね……」

私が話しかけても、シュウはそれに答えず台所へ行ってしまった。
どうしよう…かなり怒ってる…
でも、やっぱり話さなきゃ…!

そう思って台所にいくと、シュウはごはんの用意をしてくれてた。



「さ、早く座って。」

そうだ…私は、ハンバーガーを食べたけど、シュウはこんな時間まできっと何も食べずに待っててくれたんだ。
そう思うと、連絡をしなかったことがますます悔やまれる。

私はお腹がすいているのかすいてないのかよくわからかったけど、せっかくシュウが作ってくれたものだから、無駄にするわけにはいかないと思い、黙々と口に運んだ。
いつもならおいしいシュウのごはんが、今日は味も全くわからなかった。
帰りと同様に、どちらもがしゃべらず静かに食べる食事はものすごく寂しくて……

私はごはんをかきこんで、そして、今日のことを話し始めた。



「シュウ…今日は黙って出掛けてごめんね。
実は、私……」

昨日、面接を受けに行ったことから、今朝、採用の電話があってそのまま働きに行ったことなどすべてを順序立てて私は話した。



「……そうだったのか……」

ごはんを食べる手を止めて、私の話を聞き入っていたシュウは、小さな声でぽつりと呟いた。
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