あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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2007クリスマス企画②

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「まぁ、男女の仲なんていつどうなるわからないけどな。」

「リュック、えらく男女の仲に詳しいみたいな口ぶりだな。」

「なんだよ、馬鹿にして!
俺だって、近いうちに女の一人や二人、作ってやるよ!」

「そういえば、リュックさんは…この先、どうなるんやろなぁ…」

「どうなるって…」

「でも、アレを飲むのんやめたら…」

「……………」

マールの一言で、一瞬にしてその場の空気が重くなった…



(まずいことゆーてもたなぁ…)

『場所を変えた方が良いかもしれないな。』

「あ、あ、あそこになんや可愛い小人がおる!」

「こ…小人…?
まさか、あのちび共がこんな所まで…?!」

「ちゃう、ちゃう!
リュタンの二人ですわ。
あ、ほんだら、クロワさんにもよろしく~じゃ、また~!」

マールは逃げるようにその場を立ち去った。



『リュックの前で、小人の話などするな!』

「忘れとったんや~
ほんま、まずいことゆうてしもたわ…気ぃ付けなあかんわ。」

マールは気を取りなおして場所を移動した。

「メリクリ~!
皆さん、楽しんではるみたいですね!
リンクにアルグ…うわ~、初めて見たけど、なんや可愛らしいなぁ!」

「なんだ、あんたにもこいつらの姿が見えるのか?」

「あ、そうゆうたら、普通は見えへんていう話でしたな。
なんで俺には見えたんやろ?」

「マールさん、お会い出来て嬉しいです。
ボク、アルグです。どうぞよろしく!」

「あぁ、君がアルグか~
どっちがリンクで、どっちがアルグなんか、実はようわかってなかってん。」

「ボクとアルグのどこが似てるっていうんだ?
信じられないこと言うんだな。」

「いや、どっちもちっこくて可愛らしい顔してはるし…」

「慣れたらすぐにわかるようになるさ。
あ、あと、しゃべればすぐにわかるな。
口の悪い方がリンクだからな!」

「なるほど!
そういえば、ランディさん、ケイトさんとはうまくいってるんですか?」

「あぁ、バッチリさ!
な、ケイト!」

「もうっ!ランディさんったら、そんなことばかり言って…
私達はまだなにもありませんっ!」

「まだってことは、これからはあるってことだよな?」

「ランディさん!冗談はやめて下さいよ!」

「(ケイトさんはほんまにいやがってるんか、照れてるんか…微妙やな…)そうゆうたら、トレルさんは?」
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