あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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タイトル未定

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「それでは、私はこれで……」

 「ちょっと待って。」



 僕は、メイドさんを呼び止め、気になっていたことを質問した。
そう、ここがどこで、なぜ僕はここにいるのかということだ。



 「ここは、ロワイユ王国です。
あなた様は、この国を引き継ぐ者として召喚されたと聞いております。」



は?



ロワイユ王国?
そんな国、聞いたこともないんだけど。
それに、『この国を引き継ぐ』だって?



 「え?それじゃあ、僕はこのロワイユ王国の王様になるってこと?」

 「はい。その通りです。」



は?



メイドさんは、真顔でそう答えた。
ちょっとちょっと、勘弁してよ。
お伽話じゃあるまいし、王様って何なんだよ。
そりゃあ、まぁ、確かに王様は海外にはいるよ。
でも、それは王族がなるもんだし、ここの人はみな西洋風の見た目なのに、なんでよりにもよって日本人の僕が…



(あ……)



そういえば、メイドさんはさっきおかしなことを言ったな。
そう『召喚』だ。



 「あの…召喚っていうのは…?」

 「はい、アレクシス様が…」

 「アレクシス様って、誰?」

 「この国の魔導士の中でも特に優れた力をお持ちの方です。」



は?



 意味がわからない。
いや、確かにあるよ、ラノベとかアニメとかでは。
だけど、それをまるで現実のことみたいに言うのはどうかしている。
このメイドさんは僕をからかっているのだろうか?
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