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第二ボタン
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「あ、あの……」
私はしつこく声をかけた。
なんでそんなことをしてしまったのかわからなかったけど、なんだか放っておけないような気持ちになってしまったから…
その人は、また黙ったまま背を伸ばし、私の方をじっと見ていた。
「何を探してらっしゃるんですか?
私も一緒に探します!」
「……いえ……これは自分のしでかしたことですから……」
「で、でも……一人で探されるより、二人の方がきっとみつかりやすいですよ。」
私がそう言うと、その人は一瞬はっとしたような顔をして……
「……ボタンを探しています。」
静かな声でそう言った。
ふと見ると、その人の着てる軍服の二番目のボタンが取れていた。
えらく真剣に探してるように見えたけど、それがボタンだったなんて…ちょっとおかしな気がした。
でも、嘘を吐くはずはない。
だから、私はその人の傍でボタンを探した。
真鍮?なのか、少しくすんだ金色の小さなボタンを……
私はしつこく声をかけた。
なんでそんなことをしてしまったのかわからなかったけど、なんだか放っておけないような気持ちになってしまったから…
その人は、また黙ったまま背を伸ばし、私の方をじっと見ていた。
「何を探してらっしゃるんですか?
私も一緒に探します!」
「……いえ……これは自分のしでかしたことですから……」
「で、でも……一人で探されるより、二人の方がきっとみつかりやすいですよ。」
私がそう言うと、その人は一瞬はっとしたような顔をして……
「……ボタンを探しています。」
静かな声でそう言った。
ふと見ると、その人の着てる軍服の二番目のボタンが取れていた。
えらく真剣に探してるように見えたけど、それがボタンだったなんて…ちょっとおかしな気がした。
でも、嘘を吐くはずはない。
だから、私はその人の傍でボタンを探した。
真鍮?なのか、少しくすんだ金色の小さなボタンを……
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