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ひつじ年の年賀状
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(わ…もうこんな時間……!)
夜更かしもしてないのに、目覚めたのはもう昼近くだった。
実家ということでか、一人ぼっちでも昨年程の寂しさは感じなかったばかりか、やけに熟睡してしまった。
携帯をふとみると、お母さんからの着信履歴が入ってた。
電話にも気付かず眠っていたみたいだ。
「明けましておめでとうございます。」
「明けましておめでとう……って、もしかして、今起きたの?」
「へへっ…」
お母さんは、旅行を満喫してるようだった。
明日の夕方にはカニを持って帰るって言葉に、つい嬉しくて顔が綻んだ。
いつもはお母さんのことなんてほったらかしてるくせに、私って本当に自分勝手だ。
「お父さん、明けましておめでとう。」
お茶とお線香を上げ、仏壇のお父さんに新年の挨拶をする。
あの日からもう十年近くの時が流れて、お父さんがいない生活にも慣れたけど、仏壇にしみじみと向かい合うとやっぱり寂しい気持ちが込み上げて来る。
(お母さんも、寂しいだろうな…)
しんみりした気持ちを感じながら、私はそっと仏間を離れた。
さ、お雑煮でも作るか…
そう思った時、あることを思い出した。
お正月と言えば、年賀状…
私にはショップの宣伝みたいなものがたまに来るだけだけど、お母さんにはそれなりに来てるかもしれない。
そう考えてポストをのぞいてみると、やっぱりけっこうな枚数の年賀状がゴムでまとめられて入ってた。
(わ…もうこんな時間……!)
夜更かしもしてないのに、目覚めたのはもう昼近くだった。
実家ということでか、一人ぼっちでも昨年程の寂しさは感じなかったばかりか、やけに熟睡してしまった。
携帯をふとみると、お母さんからの着信履歴が入ってた。
電話にも気付かず眠っていたみたいだ。
「明けましておめでとうございます。」
「明けましておめでとう……って、もしかして、今起きたの?」
「へへっ…」
お母さんは、旅行を満喫してるようだった。
明日の夕方にはカニを持って帰るって言葉に、つい嬉しくて顔が綻んだ。
いつもはお母さんのことなんてほったらかしてるくせに、私って本当に自分勝手だ。
「お父さん、明けましておめでとう。」
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(お母さんも、寂しいだろうな…)
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さ、お雑煮でも作るか…
そう思った時、あることを思い出した。
お正月と言えば、年賀状…
私にはショップの宣伝みたいなものがたまに来るだけだけど、お母さんにはそれなりに来てるかもしれない。
そう考えてポストをのぞいてみると、やっぱりけっこうな枚数の年賀状がゴムでまとめられて入ってた。
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