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雨宿り
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「じゃあ……
そうだ、マーサ!
じゃあ、この雨があがって、空に虹がかかってたら、僕とつきあってくれる?」
「虹が……?」
「そう…この恋が運命の出会いだったら、きっと虹が出ると思うから…」
「マイケルってロマンチストなのね。」
「夢見る心がなくなったら、人生、楽しくないじゃない!」
「……そうね、あなたの言う通りかもしれないわ。
わかった!
虹がかかってたら…私、あなたとつきあうことにするわ!」
やがて、雨音は少しずつ小さくなっていった。
「そろそろあがったかな?
ちょっと見てみようか…」
二人はカフェの外に出て、雨上がりの空を見上げた。
「あ…!!
マーサ!!見て、見て!あそこ!!」
マイケルが指差す先には、美しい七色の虹が架かっていた。
「やっぱり、僕の思った通りだ!
マーサは僕の運命の人なんだ!」
マイケルは、マーサの身体を抱き締めた。
「きゃ!マ、マイケルっ!
恥ずかしいわ!」
頬を赤く染めながら、マーサはもう一度空に架かる虹をみつめた。
*
「えーーーーーっ!
すごいじゃない!
それで、そのマイケルって人、どんな人?
カッコイイ?」
「う…ん。
まぁ、カッコイイ方かな。
カッコ良いっていうよりも、可愛いタイプかもしれないわ。」
「へぇ…良いなぁ…
雨宿りが縁でそんな素敵なことがあるのなら、私も雨の日は出歩かなきゃね!
ねぇ、近いうちにその人に会わせてよ!」
「ええ、良いわよ!
今度、一緒にどこかへ出かけましょう!」
マーサは、その日の出来事を親友のベシーに話した。
ベシーは、どんなことでも話せる一番の親友だった。
しばらく後、約束通り、ベシーにマイケルを紹介した。
ベシーもマイケルのことを気に入ってくれたようだった。
*
マイケルとマーサの交際は順調に進み、やがて、一年後のある雨の日…
二人は小さな教会で結婚式を挙げた。
マーサには、純白のウェディングドレスに身を包んだ自分のことが、御伽話のお姫様のように感じられた。
隣には、王子様のようなマイケルがいてくれる…
マーサの両親や親戚の者達、そしてマイケルの友達や町の人達が二人を心から祝福してくれる中、二人は永遠の愛を誓った。
「あ!マーサ、見て!
あそこ…!」
式が終わって外に出ると、雨は上がり真っ青な空には七色の虹が架かっていた。
「マーサ、あの虹は僕達がこれから幸せになれるっていう証しだね!」
「マイケルったら、欲張りね…
私は、今でも十分幸せよ!
家族がいて友達がいて、そして、こうしてあなたが傍にいてくれたら、他にほしいものなんてないの…
マイケル、これからもずっと一緒にいてくれる?」
「当たり前じゃないか…!
これからもずっと一緒にいるよ。
なんたって、君は僕の運命の人だもん。
たとえ死んでも、またすぐに生まれ変わって君の所へ行くよ!」
「マイケルったら…!」
マーサはマイケルの胸に顔を埋めた。
(私、幸せだわ……
生まれて来て、本当に良かった…)
そうだ、マーサ!
じゃあ、この雨があがって、空に虹がかかってたら、僕とつきあってくれる?」
「虹が……?」
「そう…この恋が運命の出会いだったら、きっと虹が出ると思うから…」
「マイケルってロマンチストなのね。」
「夢見る心がなくなったら、人生、楽しくないじゃない!」
「……そうね、あなたの言う通りかもしれないわ。
わかった!
虹がかかってたら…私、あなたとつきあうことにするわ!」
やがて、雨音は少しずつ小さくなっていった。
「そろそろあがったかな?
ちょっと見てみようか…」
二人はカフェの外に出て、雨上がりの空を見上げた。
「あ…!!
マーサ!!見て、見て!あそこ!!」
マイケルが指差す先には、美しい七色の虹が架かっていた。
「やっぱり、僕の思った通りだ!
マーサは僕の運命の人なんだ!」
マイケルは、マーサの身体を抱き締めた。
「きゃ!マ、マイケルっ!
恥ずかしいわ!」
頬を赤く染めながら、マーサはもう一度空に架かる虹をみつめた。
*
「えーーーーーっ!
すごいじゃない!
それで、そのマイケルって人、どんな人?
カッコイイ?」
「う…ん。
まぁ、カッコイイ方かな。
カッコ良いっていうよりも、可愛いタイプかもしれないわ。」
「へぇ…良いなぁ…
雨宿りが縁でそんな素敵なことがあるのなら、私も雨の日は出歩かなきゃね!
ねぇ、近いうちにその人に会わせてよ!」
「ええ、良いわよ!
今度、一緒にどこかへ出かけましょう!」
マーサは、その日の出来事を親友のベシーに話した。
ベシーは、どんなことでも話せる一番の親友だった。
しばらく後、約束通り、ベシーにマイケルを紹介した。
ベシーもマイケルのことを気に入ってくれたようだった。
*
マイケルとマーサの交際は順調に進み、やがて、一年後のある雨の日…
二人は小さな教会で結婚式を挙げた。
マーサには、純白のウェディングドレスに身を包んだ自分のことが、御伽話のお姫様のように感じられた。
隣には、王子様のようなマイケルがいてくれる…
マーサの両親や親戚の者達、そしてマイケルの友達や町の人達が二人を心から祝福してくれる中、二人は永遠の愛を誓った。
「あ!マーサ、見て!
あそこ…!」
式が終わって外に出ると、雨は上がり真っ青な空には七色の虹が架かっていた。
「マーサ、あの虹は僕達がこれから幸せになれるっていう証しだね!」
「マイケルったら、欲張りね…
私は、今でも十分幸せよ!
家族がいて友達がいて、そして、こうしてあなたが傍にいてくれたら、他にほしいものなんてないの…
マイケル、これからもずっと一緒にいてくれる?」
「当たり前じゃないか…!
これからもずっと一緒にいるよ。
なんたって、君は僕の運命の人だもん。
たとえ死んでも、またすぐに生まれ変わって君の所へ行くよ!」
「マイケルったら…!」
マーサはマイケルの胸に顔を埋めた。
(私、幸せだわ……
生まれて来て、本当に良かった…)
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