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終わりなき旅立ち
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「いやです!
私、そんなこと、絶対にいやです!」
「お願いです!そんなことやめて下さい。
そうだ!また、あの山の向こうに戻っても良い…
だから、ジョゼットを連れていかないで下さい!!」
「なんでもします!
どんな辛い事でも、どんな苦しい事でもしますから…
どうか…どうか、ローランと一緒にいさせて下さい!!」
『……残念ですが、もう決まったことなのです。
あなた達がどんなにいやがっても、これはもう決まったことなのです。
誰にもどうすることも出来ないのですよ。』
美しい女性は、優しいがきっぱりとした声でそう言い放った。
「いや!!いやよ~~~!!」
泣き叫びながら、ローランにしがみつくジョゼット、そして、ジョゼットの身体を堅く抱き締めるローラン。
しかし、見えない力によって二人の身体はそっと引き離される。
「ローラン!!」
「ジョゼット!!」
二人がお互いに伸ばした手はもう届かない…
『さぁ、行きますよ。』
その言葉と同時に、ジョゼットと女性の姿は空気の中に溶け込むようにかき消えた。
「ジョゼットーーーーー!」
「いやです!
私、そんなこと、絶対にいやです!」
「お願いです!そんなことやめて下さい。
そうだ!また、あの山の向こうに戻っても良い…
だから、ジョゼットを連れていかないで下さい!!」
「なんでもします!
どんな辛い事でも、どんな苦しい事でもしますから…
どうか…どうか、ローランと一緒にいさせて下さい!!」
『……残念ですが、もう決まったことなのです。
あなた達がどんなにいやがっても、これはもう決まったことなのです。
誰にもどうすることも出来ないのですよ。』
美しい女性は、優しいがきっぱりとした声でそう言い放った。
「いや!!いやよ~~~!!」
泣き叫びながら、ローランにしがみつくジョゼット、そして、ジョゼットの身体を堅く抱き締めるローラン。
しかし、見えない力によって二人の身体はそっと引き離される。
「ローラン!!」
「ジョゼット!!」
二人がお互いに伸ばした手はもう届かない…
『さぁ、行きますよ。』
その言葉と同時に、ジョゼットと女性の姿は空気の中に溶け込むようにかき消えた。
「ジョゼットーーーーー!」
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