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十字架の楽園
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次の日、私達は朝早くに馬車に乗って出かけた。
馬車に乗るのも初めてで、私は、変わり行く窓の景色をうきうきとした心持ちで楽しんでいた。
着いたのはもう夕暮れで、そこには立派な洋館がたくさんのランプの灯かりに照らし出されていた。
「ここだよ。
とても綺麗な店だろう?」
「ええ…本当にとても綺麗なお店ね!」
建物の窓にはカラフルなステンドグラスのようなものがはめこまれていた。
中に入ると、色とりどりの季節の花がたくさん飾られ、酒場の女性達よりもずっと高級なドレスを着た女性達が大勢いた。
私はそれらに圧倒されながらリチャードについて店の奥に向かった。
奥の部屋で、私は年配の女性に名前や年齢を簡単に聞かれた。
「確かに上玉だね。
見てくれは文句なしだ。」
「リリィ、ちょっと部屋の外で待ってておくれ。」
「わかったわ。」
私は部屋の外に出された。
リチャードは年配の女性と話をしているようだったけど、そのうちとても嬉しそうな顔をしながら部屋を出て来た。
「話はついた。
じゃあ、リリィ、しっかり働くんだぞ!」
「ええ、頑張るわ。
あなたも無理しないようにね…!」
リチャードは高笑いをしながらその場を去って行った。
「…さてと……
じゃあ、今夜から働いてもらおうかね。」
「はい、どんなことをすれば良いですか?」
「どんなこと…?
本当に面白い事を言う子だね。
まぁ、良い。
あんたの部屋に案内するからついておいで。」
女性に連れて行かれたのは2階の奥の小部屋だった。
「はい、ここがあんたの部屋。
リチャードには大金を払ったんだからしっかり働いてもらうよ!
すぐに客が来るからね。」
「…はぁ…」
もう一つ、よくわからなかったが、とにかく私はここでお客さんがくるのを待てば良いようだ。
そう広くはないその部屋には不釣合いな大きなベッドがある。
酒はどこにもないようだけど、どうするのだろうかと考えていたら、おかみが年配の男性を連れて入って来た。
「おぉ、本当に若くてべっぴんだ。」
男性は私の方を見て、嬉しそうな顔で微笑んでいる。
「そうでしょう?
きっと気にいると思ってましたよ。
じゃあ、リリィ、わかってるね。」
「あ…あの、おかみさん…
お酒は…」
「そんなものは後で良いんだよ。
じゃ、ニルソンさん、たっぷり可愛がってやってくださいね。」
「あぁ…もちろんだ。」
おかみと男性は顔を見合わせて微笑んだ。
馬車に乗るのも初めてで、私は、変わり行く窓の景色をうきうきとした心持ちで楽しんでいた。
着いたのはもう夕暮れで、そこには立派な洋館がたくさんのランプの灯かりに照らし出されていた。
「ここだよ。
とても綺麗な店だろう?」
「ええ…本当にとても綺麗なお店ね!」
建物の窓にはカラフルなステンドグラスのようなものがはめこまれていた。
中に入ると、色とりどりの季節の花がたくさん飾られ、酒場の女性達よりもずっと高級なドレスを着た女性達が大勢いた。
私はそれらに圧倒されながらリチャードについて店の奥に向かった。
奥の部屋で、私は年配の女性に名前や年齢を簡単に聞かれた。
「確かに上玉だね。
見てくれは文句なしだ。」
「リリィ、ちょっと部屋の外で待ってておくれ。」
「わかったわ。」
私は部屋の外に出された。
リチャードは年配の女性と話をしているようだったけど、そのうちとても嬉しそうな顔をしながら部屋を出て来た。
「話はついた。
じゃあ、リリィ、しっかり働くんだぞ!」
「ええ、頑張るわ。
あなたも無理しないようにね…!」
リチャードは高笑いをしながらその場を去って行った。
「…さてと……
じゃあ、今夜から働いてもらおうかね。」
「はい、どんなことをすれば良いですか?」
「どんなこと…?
本当に面白い事を言う子だね。
まぁ、良い。
あんたの部屋に案内するからついておいで。」
女性に連れて行かれたのは2階の奥の小部屋だった。
「はい、ここがあんたの部屋。
リチャードには大金を払ったんだからしっかり働いてもらうよ!
すぐに客が来るからね。」
「…はぁ…」
もう一つ、よくわからなかったが、とにかく私はここでお客さんがくるのを待てば良いようだ。
そう広くはないその部屋には不釣合いな大きなベッドがある。
酒はどこにもないようだけど、どうするのだろうかと考えていたら、おかみが年配の男性を連れて入って来た。
「おぉ、本当に若くてべっぴんだ。」
男性は私の方を見て、嬉しそうな顔で微笑んでいる。
「そうでしょう?
きっと気にいると思ってましたよ。
じゃあ、リリィ、わかってるね。」
「あ…あの、おかみさん…
お酒は…」
「そんなものは後で良いんだよ。
じゃ、ニルソンさん、たっぷり可愛がってやってくださいね。」
「あぁ…もちろんだ。」
おかみと男性は顔を見合わせて微笑んだ。
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