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喋るネコ
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*
「あぁ、今日はけっこう疲れたな。でも、無事に済んで良かった。
……昨年のハロウィンは、大変だったもんな。」
僕はそう話しながら、ベッドにごろっと横になる。
「でも、貴重な体験だっただろ?」
「そりゃあ貴重と言えば貴重だけど……」
(……ん?)
僕は、奇妙な違和感を感じた。
今、返事をしたのは誰なんだ?
落ち着いた男性の声だった。
でも、この部屋には、僕と黒猫のアレクしかいないのに……
身体を起こし、僕は部屋の中をぐるっと見渡す。
だけど、やっぱりこの部屋には僕達の他には誰もいない。
(もしかして、空耳……?)
「おい、どうしたんだ?」
「どうしたって…今……えっっ!?」
ふと見ると、アレクが僕の顔をじっと見上げてて……
(まさか、な……)
「アレク…今、答えたの……おまえじゃないよ…な?」
我ながらバカな質問をしているとの自覚はあった。
なのに……
「俺に決まってるだろ。
ここには、俺と君しかいない。
それに、昨年のあのことを知ってるのも、俺と君だけじゃないか。」
「……う…う……うそーーーーーっっ!」
冷静に答えるアレクに、僕は裏返ったおかしな声で反応した。
「あぁ、今日はけっこう疲れたな。でも、無事に済んで良かった。
……昨年のハロウィンは、大変だったもんな。」
僕はそう話しながら、ベッドにごろっと横になる。
「でも、貴重な体験だっただろ?」
「そりゃあ貴重と言えば貴重だけど……」
(……ん?)
僕は、奇妙な違和感を感じた。
今、返事をしたのは誰なんだ?
落ち着いた男性の声だった。
でも、この部屋には、僕と黒猫のアレクしかいないのに……
身体を起こし、僕は部屋の中をぐるっと見渡す。
だけど、やっぱりこの部屋には僕達の他には誰もいない。
(もしかして、空耳……?)
「おい、どうしたんだ?」
「どうしたって…今……えっっ!?」
ふと見ると、アレクが僕の顔をじっと見上げてて……
(まさか、な……)
「アレク…今、答えたの……おまえじゃないよ…な?」
我ながらバカな質問をしているとの自覚はあった。
なのに……
「俺に決まってるだろ。
ここには、俺と君しかいない。
それに、昨年のあのことを知ってるのも、俺と君だけじゃないか。」
「……う…う……うそーーーーーっっ!」
冷静に答えるアレクに、僕は裏返ったおかしな声で反応した。
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