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accident

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次の日、那月さんは明らかに浮かない顔をしていた。
 口数も少なく、笑うこともない。



 昨夜、何か良くないことがあったんだ。
そんなことは私にもわかった。



でも、なんだろう?
 一体、何があったんだろう?



 「あ、あの…那月さん…」

 「今日はちょっと出かけて来る。
だから、食事はひとりで食べてくれ。
 帰りも遅くなるかもしれないから、先に寝ていてくれ。
 待ってる必要はないから。」

 「え?な、なにかあったんですか?」

 「おまえが心配するようなことじゃない。」



それ以上、何の質問も出来ない程の、すごくきっぱりとした口調だった。



 昨夜、一体、何があったんだろう?
 何かがあったのは間違いないと思うけど、優紀さんとの間に一体何が…?



いくら考えても、私には何もわからない。
 何の相談もしてもらえないあたりが、なんとも情けないというか、寂しいというか…



私はただの同居人…
しかも、私自身、信頼されるような人物じゃない。
 頼りにならない人間だから、仕方ないことなのかもしれないけど…



でも、やっぱりそのことがとても寂しかった。



 (やっぱり、完全な片思いだよね…)



その現実を目の前に突きつけられたような気がした。
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