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(どうすれば良いのだ…どうすれば…)



日々入って来る情報は、最悪のものばかりだった。
我がモルガーナ軍は、ほぼ完敗だ。
一体、いつの間に奴らはこれほどまでに準備を整え、力を付けていたのか。



各地の叛乱軍は、もうじき、モルガーナにも攻め込んで来ることだろう。
兵もすべて出払ったこの城を落とすことなど、赤子の手をひねるようなもの…



なぜだ?なぜ、こんなことに…?
先々代の王から始まり、先王の時代になって、我が一族はこのモルド全土を手に入れ、強固なモルガーナという国を作り上げたはずなのに…



この先には、オズワルドの力を借り、ファーリンドをも手に入れるはずだったのに…
それを目の前にして、よもやこんなことになってしまおうとは…



余には、もはや出来ることはない。
頼りになる臣下達も、すでに城を離れ、今、どこでどうなっているのかさえわからない。



(せめて、オズワルドだけは救わなくては…!)



そうだ…オズワルドさえ生きていれば、モルガーナを再建することは可能だ。
オズワルドの魔力を使い、叛乱軍共を倒し、この強大なモルガーナを再建するのだ!



「ふふふふ……」

不意に聞こえた笑い声…そこには、微笑む王妃とオズワルドがいた。
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