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side カンナ

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それからは、瞬く間に五年の時が流れた。
私とネイサンさんは、昨年から城下町に家を借りて住んでいる。
ジョシュアさんは、二年程、故郷に戻ってたけど最近ようやく帰って来た。



私は、相変わらず、アルバートさんにいろいろなことを習いながら、お城の下働きのようなこともして、お給料をもらうようになった。
家を借りることも、仕事をすることも、アルバートさんは反対だったけど、ネイサンさんと話し合って、そうすることに決めたんだ。
いつまでもアルバートさんのお世話になってるのも悪いから。
お陰様で、文字はずいぶん読めるようになった。
剣術もそれなりに上達したと思う。
王宮の作法や、ダンスも習った。



エドワード王の子供は、五歳になった。
だけど、魔力はまだ解放されていないようだ。
解放されてないのか、元々ないのかはまだはっきりしないけど、とにかくモルドには特に変わったことはない。
だからこそ、私達もこんなに穏やかに暮らせてるんだ。



ジョシュアさんは頑なに、アンジェラさんとは何もないって言い続けてる。
そういえば、ジョシュアさんは戻って来てからなんだか人が変わったみたいだ。
なんていうのか、以前のチャラチャラした雰囲気がなくなって、朝早くから畑を耕して、とても規則正しい生活をしている。
私の家とジョシュアさんの家はすぐ傍だから、毎日みたいに一緒に食事をしている。
食事は、ジョシュアさんが作ることがほとんどで、たまにアルバートさんも食べに来る。
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