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side カンナ

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「シュリは、不思議とこのラドリアの開花時期を当てるのがうまいんだ。
だから、ここに来てみた。
もしかしたら、ここのラドリアも咲いてるんじゃないかと思って…」

 「そうだったんですね。
 本当に綺麗ですね。
 見れて嬉しいです。」

 「この花は、特に愛し合う恋人同士で見るのが良いって言われているんだ。
ふたりでラドリアを見たら、必ず、結ばれるって…」

 「え……」



な、なんですと!?
ふたりで見たら、必ず、結ばれる!?
 私とアルバートさんが結ばれる…!?



 (きゃあーーーー!)



……ん?あ、そっか『愛し合う恋人同士』でなきゃいけないんだね。
 私とアルバートさんは、友人だからだめなのか…
今は、男同士ってことにもなってるし…だめだめだよね。
あ!…ってことは、シュリさんも下心ありありで、アルバートさんを誘ったんだね。
まぁ、婚約者らしいから、下心も何もないのかもしれないけど、積極的だね。



 「あの……アルバートさんは、どなたかと一緒にラドリアを見られたことはあるんですか?」

 「あぁ…子供の頃に、シュリや妹と一緒に見たことがあったかな。
 大人になってからは、ラドリアの事はすっかり忘れていた。
 昨日、シュリがあんなことを言ったから思い出したくらいだよ。」

ってことは、大人になってからラドリアを見たのは、今回のみってことか。
 嬉しいな、こんな縁起の良い花を一緒に見られて…

 
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