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side カンナ
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「そろそろ眠った方が良いな。
明日もまた早いぞ。」
「はい、そうですね。」
私は言われるままに横になろうとしたけど、アルバートさんはなぜだか焚火の前に座ったまま。
「アルバートさんは、まだ寝ないんですか?」
「私は、もう少し飲んでから寝るよ。」
「わかりました。おやすみなさい。」
疲れてたのか、私はすぐに夢の世界に旅立った。
地面に直に横になるなんて初めてのことだけど、意外と眠れるもんなんだね。
夜中に、トイレに行きたくなって目が覚めた。
時間は良くわからなかったけど、きっと夜中だと思う。
アルバートさんがまだ起きているのを見て驚いた。
ふと見たら、焚火の傍にある薪がさっきより増えてる。
(アルバートさん……もしかして、私のために火を焚いてくれてるの!?)
「あ、アルバートさん…」
「どうした?」
「え…あ、あの、そんなことより、アルバートさん…
眠らないんですか?」
「気にするな。私は、一晩くらい眠らなくてもなんということはない。」
「そ、そんな…眠って下さい。」
「君こそ、眠り給え。
まだしばらく夜は明けないぞ。」
アルバートさんは、聞いてくれない。
恥ずかしいことに、私はトイレが我慢出来なくなって、その場を離れ…
戻って来てから、もう一度話したけど、アルバートさんはただ微笑むだけで…
結局、私は睡魔に負けて、いつの間にか眠ってた。
明日もまた早いぞ。」
「はい、そうですね。」
私は言われるままに横になろうとしたけど、アルバートさんはなぜだか焚火の前に座ったまま。
「アルバートさんは、まだ寝ないんですか?」
「私は、もう少し飲んでから寝るよ。」
「わかりました。おやすみなさい。」
疲れてたのか、私はすぐに夢の世界に旅立った。
地面に直に横になるなんて初めてのことだけど、意外と眠れるもんなんだね。
夜中に、トイレに行きたくなって目が覚めた。
時間は良くわからなかったけど、きっと夜中だと思う。
アルバートさんがまだ起きているのを見て驚いた。
ふと見たら、焚火の傍にある薪がさっきより増えてる。
(アルバートさん……もしかして、私のために火を焚いてくれてるの!?)
「あ、アルバートさん…」
「どうした?」
「え…あ、あの、そんなことより、アルバートさん…
眠らないんですか?」
「気にするな。私は、一晩くらい眠らなくてもなんということはない。」
「そ、そんな…眠って下さい。」
「君こそ、眠り給え。
まだしばらく夜は明けないぞ。」
アルバートさんは、聞いてくれない。
恥ずかしいことに、私はトイレが我慢出来なくなって、その場を離れ…
戻って来てから、もう一度話したけど、アルバートさんはただ微笑むだけで…
結局、私は睡魔に負けて、いつの間にか眠ってた。
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