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side カンナ

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 「それで…どうなったんだ?」

 「学者たちは、結局、まだあそこにいて、調査してるんだ。」

 「それで、今、わかったことは?」

ジョシュアさんが身を乗り出して、再度、質問する。



 「魔方陣の焦げ具合から推測するに、あの魔方陣が使われたのは数か月前のことらしい。」

 「数か月…?ってことは、エドワード王がモルガーナ城で儀式をしたのと同じ頃ってことですか?」

 「あぁ、そうだ。
おそらく、モルガーナ城での儀式と関係があるんじゃないかというのが、学者の見解だ。」

 「えっ…モルガーナ城と…!?」

 知らん顔するのが辛い。
でも、本当のことは言えないんだから、仕方ない。
 私は、ひたすらポーカーフェイスを貫いた。



 「でも、どうして…?」

 「君も見ただろうが、扉の内側には閂がかけられていた。
つまり、あの部屋には誰も入れないということだ。
しかし、あの魔方陣は魔法が発動され、何者かがあの部屋から出た形跡がある。
それは、あの場所で召喚されたのではなく、別の場所で召喚の儀式が行われ、そしてあそこに何者かが呼び出されたということだ。
 魔女狩りと同時に魔法に関するものも、すべて処分されたという。
ファーリンドでは魔女は逃げ延びたごく少数の者しかいなかったし、魔女狩りはなかったが、当然、現存する魔方陣はそうたくさんあるはずもない。
おそらくは、城の地下にあったあれだけだろう。
モルドにもほぼ残っていないと思われる。
と、なれば、エドワード王の儀式により、旧オルリアン城の魔方陣に何者かが呼び出されたという推測が一番自然だ。」

 「……なるほど。」

ジョシュアさんは、アルバートさんの説明に納得し、深く頷いた。
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