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side カンナ

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「私は、国王陛下に報告をして来る。
その間の事は、アンディ、頼んだぞ。」

 「はい、かしこまりました。
では、皆様、こちらへ……」

アンディと呼ばれた年配の男性が、先頭に立ち、私達はその後をついて行った。



 *



 「なんだか、落ち着かないな。」

 「そうか?俺はそうでもないぞ。
しばらく、モルガーナ城にいたからな。」

 「そうだったな。
 私は、城の中に入ったことなんてないから、とても緊張している。
 何か、自分がすごく場違いな気がしてな。」

 「僕もです。
 宿屋なんかとは違いすぎますから。」

 私達は、廊下をしばらく進んだ先にあった部屋に通された。
 部屋とはいっても、小部屋があってその先にも扉がいくつかあり、部屋も当然いくつもある。
のぞいてみたら、ベッドのある部屋もあったし、リビングっぽい部屋もあるし、言ってみれば、ホテルのスイートルームみたいな感じかな。



しばらくすると、女の人が良い香りのお茶とお菓子を運んで来てくれた。
 干した果物が入ってる焼き菓子だ。
 考えてみたら、このところ、お菓子はずいぶん長い間食べてなかった。
 一口頬張ってみたら、その甘さになんだか気分がほっとした。
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