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side カンナ

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夕飯の後…私は、とても迷っていた。
あの場所の話をするか、どうかで…



もしも、あの場所が本当にここにあったら…
それはどう理解すれば良いんだろう?
そう思うと、どこか怖い。
でも、そんな場所がなかったら…
あの時のことは私の妄想だってことになる。



 妄想だとしたら、私は頭がおかしくなってるってことで…
それはそれで、また怖い気がする。
 誰にも言わず、ひとりで見に行こうかとも思ったけど、それはさらに怖いような気がして……



とにかく確かめないと、この不安からは逃れられない。
そう、ずっつ不安を感じたままになる。



 (向き合わなきゃ!)



そう思うのに、やっぱり勇気が出ない。
ジョシュアさんとネイサンさんはお酒を飲んでる。
オスカーさんとアルバートさんは、早めに休むって言って近くの部屋に入って行った。
どうしよう?



 (そうだ…行けるところまでひとりで行ってみよう…)



 私は、とりあえずランプを借りて、お城の中を歩いてみた。
やっぱり、怖い。
ランプの明かりがあるだけマシだけど、静まり返った城の中をひとりで歩くのはとても不安だ。



 (あっ!!)



 私は不意にあの場所をみつけた。
 空に浮かぶ満月をみつけたあの窓を…!
 鼓動がどんどん早くなる。
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